【神戸ソーシャルセミナーwithケアット(2018.9.12)】

第2回目のゲストは、神戸市東灘区で児童や高齢者のデイサービスなどに取り組むNPO法人ケアットの岡本さんにご登壇いただきました。

法人として様々な事業に取り組み、現在7か所で9つの事業所を切り盛りする一方で、地域を大切に考え、事業所の一回にコミュニティカフェを設けておられます。今回はそのカフェで、実践されているつながり食堂(子ども食堂)について、9月のテーマ「貧困」の面からお話しいただきました。

子ども食堂では、ビュッフェ形式にすることで、食べられる量をよそう経験や、マナーを考えるきっかけをつくり、人と食事を共にすることで、自然といただきますを言えるようにしているというお話がありました。

つながり食堂では、大人600円、子ども300円の代金をもらって、運営をされていますが、生活保護世帯や母子家庭のかたからの申し出があれば、無料で食事を提供しており、その数は利用者の6,7割のぼるとのことでした。

岡本さんが子ども食堂の取り組みを通じて感じたことの一つに、食堂に来る子どもたちの多くが「体験」や「関係」の貧しさの中にいるということがあるそうです。

例えば、子どもたちの一番身近な大人=親が、働けない事情があったり、生活保護を受けいたりする子どもは、大人とはそういうものだというイメージしかなく、自分も大きくなったらそうなるとしか想像できない。そのイメージを、つながり食堂でご飯を食べることを通して、食事とはお箸やスプーン、お皿を使ってとるものだ、テーブルで食べるものなのだという経験をしたり、家族以外の大人と出会い関係性を学ぶことができたりするのではないかというお話がありました。

スタッフやボランティアの大人たちと食事をするなかで、過去には、ふと「布団で寝る経験が修学旅行で初めてだった。」と言ったこどももいたそうです。

≪今回のゲスト≫

NPO法人ケアット

岡本 芳江 さん