【神戸ソーシャルセミナーwithパナソニック(2018.9.26)】

第4回目のゲストは、パナソニック株式会社から奥田さんにご登壇いただきました。
奥田さんには、大きな企業が、貧困など社会的な課題に対してどのように関わりをもっているのかを「SDGs(=持続可能な開発目標)」という考え方を軸に、お話ししていただきました。

SDGsでは、17のゴールがあり、その1つが「貧困」ですが、いくらそこにお金を投入しても、持続可能な社会をつくらないと元に戻ってしまう。例えば貧困の課題を解決するためには、まず質の高い教育を子どもたちが受けられるようにすることで、社会が良くなり、中・長期的に貧困の撲滅へつながるということが考えられるということに触れられ、17のゴールをひとつづつやるというよりも、いくつかのゴールが関係しあっていると考えることで、社会の理解が進むのではないだろうか、というお話しがありました。

そして、奥田さんが関わるインドネシアやミャンマーの無電化村における「ソーラーランタンプロジェクト」についてお話いただきました。
電気のない地域に”あかり”を届けることで、教育、医療、経済、安全などの課題の解決に貢献することを目指して、2013年から10万台以上のソーラーランタンを寄贈してきたどうプロジェクトでは、それぞれの地域で活動するNPOやNGOと協働することで、寄贈されたランタンがぞんざいに扱われないようにするとともに、現地からのフィードバックをもらえるような体制をつくり、結果現地のニーズに合わせて改良を重ねていったそうです。象徴的な改良点としては、フィードバックをもとに持ち手を波型にしたことで、これにより、壁の釘や天井のヒモにつるしても安定するようになったというお話がありました。

こうしたライトがあることで、夜間の作業が進み、収入が増え、女性の副業を支援することができたほか、従来光源としてもちいられていた灯油ランプを使わなくなったことで、灯油から出るススが減り、結果呼吸器疾患を4割も減らすことにも貢献したり、学習の時間(機会)が増えたことで、進級テストの合格率も 6割から10割へと改善することができたそうです。
そして、光源の確保は医療にも影響し、夜間の手術や出産の安全にも貢献し2,434人の誕生に関わったという報告もあるそうです。
これらをSDGsに置き換えると、7.エネルギーに関わることで、3.健康福祉や4.教育、そして5.ジェンダーへとインパクトを与え、最終的に、1.貧困のゴールを目指すといった繋がりがみえてくるといったことをお話いただきました。

今回のお話ではNPO/NGOと協働することで、これまで接することのできなかった消費者のニーズを汲んだマーケティングや商品開発の可能性を垣間見ることもできました。

 

 

≪今回のゲスト≫

パナソニック株式会社

奥田 晴久さん