【神戸ソーシャルセミナーwith WARAKATA 野口愛氏(2019.10.26)】

10月のフューチャーセッションは「自助グループ(※)」をキーワードにまだまだ日本には少ない、精神障害を持つ親の「子ども向け自助グループ」WARAKATA(ワラカタ)の野口さんにお越しいただき、お話とともに参加者同士で何ができるかを考える、対話型ワークショップフューチャーセッションを行いました。

※共通の問題や悩みを抱えた人が集まり、自主的に運営しているグループ。

神戸初、おそらく兵庫県でも初の精神障害・精神疾患の親を持つ子ども向け自助グループ立ち上げ人である野口さん。昨年から、同じ立場の人同士の交流会を定期的に開催、最近はこれらの活動に関するご講演もされているとのことです。なかなか親が精神障害ということが自己開示できないという子どもの立場ゆえの孤独がありますが、そもそも親が病気だという認識がなくそれが当たり前と思っている人も多いそうです。そして、周囲に適切な助けを求めることができずに、親の人生に巻き込まれることを「ヤングケアラー問題」ともいい、野口さんも親が入院し、そして遠く他県に同じような悩みを持つ人と出会ったことで、子ども同士だからこそ感じ、通じるものがあると気づき活動を始められたそうです。

自助グループは例えば精神障害を持つ当事者、その親、そして配偶者など、さまざまにありますが、立場によって感じること・課題や解決に向けたアプローチが異なるため、あえて「子ども同士」のグループを設立されました。

◎「あるある」を共感

同じような親を持つ子どもという状況の者同士で話し合うことで、共感できる人やことがあることの安心感や、過去、未来の自分に出会える機会があると野口さん。参加者や今までにない、不安や不満を吐き出せる場としても安全な場所になっているそうです。まだまだ活動は始まったばかりですが、ゆるく、細く、でも長く続くような活動ができればというところをお話しいただきました。

 

◎見て、聞いて、感じて、話して、創る。

野口さんのお話の後は、参加者同士でどんなことを「感じたか」「今このメンバーで何ができそうか」などを話し合いました。そして、その場にいる人たちの特技や経験、つながりなどを生かしてできそうなことをさらに実現性のあるアイデアにブラッシュアップしていきました。

 

<参加者の声>

・自助グループという存在、NHKドキュメントルのようなリアルなお話しを聞かせていただきありがとうございました。

・話すことでスッキリする。これは本当に大切なことだと感じました。ありがとうございました。

・自分に何ができるかを考えるキッカケになった。

 

◎ライター ツボの目

野口さんのお話を聞いて、個人的に自分にも思い当たるところがあるのではと感じるところが多々ありました。特に自分が置かれている状況になかなか気づけない、気づいてもどこに相談していいかわからない状況は例えばDV被害を受けている状況など他の社会課題にも通じることがあるなと感じました。同じ悩みを抱える・理解のある人たちによって安心して、自己開示できる場づくり、そしてそのような場が求める人にうまく届くことが本当に必要だと改めて思います。