神戸ソーシャルセッション「vol.6」(「イノベーション」で社会課題を乗り越える)フューチャーセッション


【毎月開催☆未来を一緒に考える「フューチャーセッション」】

複雑に絡み合う社会問題や多様なニーズ、困難な状況を乗り越えるため、多様なステークホルダーと「新たな関係性」「新たなアイデア」を生み出す協創ワークショップを毎月月末土曜日に開催してます。

今月は「産業、技術革新、インフラ(社会基盤)」で社会課題をどう乗り越えるか、みなさんと対話します☆未来を一緒に創りましょう!

・開催日時:2019年2月23日(土)14:00~17:00
・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)
・参加費:無料
・定員:20名

協力:関西フューチャーセンター
https://www.facebook.com/kansaifcn/

※神戸ソーシャルセミナーとは
月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。
また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!
※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーへご参加ください。

■申し込み方法
件名に「2/23 フューチャーセッション参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。
※Facebookの参加予定ボタンのクリックだけでは正式な申し込みにはなりません。お手数ですが、メールをお送りください。

■フューチャーセッション会場/問い合わせ先
神戸市 協働と参画のプラットホーム
住 所 〒651-0096神戸市中央区雲井通5丁目3-1 サンパル2階
電 話 078-241-9797(※電話は神戸ソーシャルキャンパスにつながります。)
メール plat@123kobe.com
WEB https://platform.city.kobe.lg.jp
SNS https://www.facebook.com/kobeplatform/
担 当 コーディネーター 坪田・矢野

当館は、火~日曜 14時~20時30分に開館しています。
(休館日は、月曜、祝日、年末年始)

(神戸ソーシャルセミナー)2月のテーマは「イノベーション」


神戸ソーシャルセミナー with ブロックチェーン
【神戸ソーシャルセミナーはじめてます!】
2月のゲストは、ソーシャルアクションカンパニー株式会社の佐藤社長から、昨年ローンチされたブロックチェーン技術を使った社会貢献活動を可視化する「actcoin(アクトコイン)」について、その開発経緯や目指すこ
れからの社会についてお話しいただきます!

・開催日時:2019年2月13日(水)19時~20時30分
・ゲスト:ソーシャルアクションカンパニー株式会社 佐藤 正隆(さとう まさたか) さん
https://social-action.co.jp/index.html

・参加費:無料
・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

※神戸ソーシャルセミナーとは
月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。
また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!
※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーへご参加ください。

■申し込み方法
件名に「2/13 ブロックチェーンセミナー参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、
「plat@123kobe.com」までメールしてください。
※Facebookの参加予定ボタンのクリックだけでは正式な申し込みにはなりません。お手数ですが、メールをお送りください。

■セミナー会場/問合せ先
神戸市 協働と参画のプラットホーム
住 所 〒651-0096神戸市中央区雲井通5丁目3-1 サンパル2階
電 話 078-241-9797(※電話は神戸ソーシャルキャンパスにつながります。)
メール plat@123kobe.com
WEB https://platform.city.kobe.lg.jp
SNS https://www.facebook.com/kobeplatform/
担 当 コーディネーター 坪田・矢野

当館は、火~日曜 14時~20時30分に開館しています。
(休館日は、月曜、祝日、年末年始)

神戸ソーシャルセミナーチラシ【2019.02】

(神戸ソーシャルセミナー)1月のテーマは「防災」

神戸ソーシャルセミナー with 防災
【神戸ソーシャルセミナーはじめてます!】

1月のゲストは、東北復興支援イベント「LOVEフェス3.11」の実行委員で防災士でもある小坂さんからその活動をお話しいただき、防災ワークショップも開催します!

・開催日時:2019年1月23日(水)19時~20時30分

・ゲスト:LOVEフェス3.11実行委員会(防災士) 
小坂 宙(こさか ひろし) さん
http://lovefes311.com/

・参加費:無料

・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

※神戸ソーシャルセミナーとは
月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、毎週水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。
また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!
 ※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーにご参加ください。

1月のテーマは「防災」

申込:
件名に「1/23 防災セミナー参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

神戸ソーシャルセッション「vol.5」(「災害」そして「福島」「神戸」についてみんなで考える)シネマフューチャーセッション

【毎月開催☆未来を一緒に考える「フューチャーセッション」】

 複雑に絡み合う社会問題や多様なニーズ、困難な状況を乗り越えるため、多様なステークホルダーと「新たな関係性」「新たなアイデア」を生み出す協創ワークショップを開催。
今月は特に「災害」や「防災」について、「1/10 Fukushimaを聞いてみる(http://fukushima-ask.info/)」を見ながら、参加者同士で考えていきます☆
監督をされた古波津 陽(こはつ よう)さんもご来神予定です!!
未来を一緒に創りましょう!

・開催日時:2019年1月26日(土)
14:00~17:00

・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

・ゲスト:古波津 陽(こはつ よう)監督

・参加費:無料

・定員:20名

協力:関西フューチャーセンター
https://www.facebook.com/kansaifcn/

申込:
件名に「1/26 シネマフューチャーセッション参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

神戸ソーシャルセミナーチラシ【2019.01】

【神戸ソーシャルセミナーwith環境経営(2018.12.26)】

「つくる責任 つかう責任」─環境経営─

 神戸ソーシャルセミナー12月のテーマは「つくる責任 つかう責任」。第三回目は神戸大学大学院経営学研究科・神戸大学経営学部の國部克彦先生をお招きし、環境と企業活動の関わりについて教えていただきました。

○CSRとSDGs

 CSR(Corporate Social Responsibility)「企業的責任」は人権を守る、環境を破壊しない、地域社会に貢献するといった、組織に社会への影響を考慮した上での活動を促すもので、2000年にEUが政策的に採用したものが始まりだそうです。その課題は多く、中でもSCP(Sustainable Consumption and Production)「持続可能な生産と消費」を今の経済構造のなかで行うのはほぼ不可能だといいます。利益を求める組織が「必要な分だけ買う」ことを推奨するはずがないからです。

 そこに2015年、SDGsが採択されます。CSRとSCPも含まれたものです。これによって対象や目標は明確化され、CSRで生じていた「企業の社会的責任に関する活動は、会社の利益が出た部分から取り組むもの」という意識は緩和されつつあるそうです。「企業活動」と「環境保全」をいかに両立させ、持続可能な社会を築けるかが問われる時代になっています。「SDGs」と「企業」の関わり方で大切なのは一点を深堀することだといいます。17つの項目は全て「課題である」ということを念頭におき、マネジメントそのものを考えてゆく重要性をおっしゃっていました。

○環境からみる経済。

 環境の視点でのロスは「廃棄されるもの」ですが、経済の視点では「売れていないもの」となります。この差異を埋めるためにも「環境と経済の同軸化」が必要だといいます。マテリアルフローコスト会計(MFCA)はそのための主要手段だそうです。

 セミナーではキャノンでの導入事例を挙げて説明してくださいました。この計算方法は「材料」に注目した原価管理を目的としたもので、加工する前の「原材料費+加工費」から「廃棄物」の値段を割り出す手段です。これによって経済的な面で「ゼロ円」とされていた廃棄物に環境的ロスとしての金額評価が行われ、どのくらいの無駄があるのか可視化する事が可能だといいます。

更にこの「ロスの金額」は「3R」の中でも「Rduce」に注目することにつながります。生産プロセスへの投入(原材料など)をいかに減らしていくか、問題を根本的なところから解決するきっかけになるといいます。しかし他二つ「Reuse」「Recycle」に比べて企業の本業に影響を与えるため難しい部分があり、策を考えてゆく必要もあるそうです。

○企業とSDGs

『SDG Compass』とは企業に向けられたSDGsの行動指針です。「SDGsを理解する」「目標を設定する」「経営へ結合する」など全部で5つのステップからなります。それぞれ細かく内容が書かれていますが、このSDGコンパスでは利益やコストなど会計的に具体的な企業活動にどう落とし込むかについては触れられていないといいます。そこでコンパスの内容にプラスして「マテリアルフローコスト計算」のようなコストや利益の情報を取り入れ、SDGコンパスをより具体的なものにしていくことが重要であるとおっしゃっていました。

○いち学生の所感。

 今回のお話を聞いて「ロス」が環境面と経済面で異なるという話が印象に残りました。前回のセミナーで「食品ロス」の話を聞いたばかりだったこともあり、食品ロスも経済面から言えばロスにならないという点に関心を持ちました。私の経済についての知識は高校の授業での「政経」くらいだったのですが、授業で学んでいたような「利益を追求する」という面だけではなく、「環境保護」からみる経済もあるのだという新しい側面を知ることができ勉強になりました。今回初めて経済について面白いと感じ、「経済は難しいもの」という偏見が自分の中にあったことに気づきました。「知ろうとすること」がいかに大切か再確認しました。(学生ライター関口)

【神戸ソーシャルセミナーwith食品ロス(2018.12.19)】

「つくる責任 つかう責任」─食品ロス─

 神戸ソーシャルセミナー12月のテーマは「つくる責任 つかう責任」。第二回目は循環経済学を専門とされ、NPO法人ごみじゃぱんの代表も務める神戸大学大学院経済学研究科の石川雅紀先生にお越しいただき「食品ロス問題」についてお話していただきました。

○NPO法人ごみじゃぱんの活動

 NPO法人ごみじゃぱんは2006年に創立されました。食品ロスの問題を扱う前は「包装」の廃棄を減らそうと、現在でも続いている活動「減装(へらそう)ショッピング」をメインに行ってきました。また「企業で新商品が出たことにより廃棄されてしまう旧製品」に新たな価値をつけて販売する「リバリュー」という活動も行っていたそうです。

『NPO法人ごみじゃぱん』〈 https://gomi-jp.jimdo.com/ 〉

○食品ロスについて

 食品ロスとは「本来食べることができた食品が廃棄されること」を意味します。世界での食品ロスは全体の3分の1とされ、その内訳は先進国では「消費段階」、途上国では「生産段階」が著しいといいます。何故そのようなことが起こるのか説明してくださいました。

○食品ロスの原因

 途上国の食品ロス「ポストハーベスト・ロス」について。直訳すると「収穫後のロス」となります。これは途上国で「段ボールやプラスチック容器などが供給されない」「収穫したものを保管しておく倉庫がない」ということから起こるそうです。せっかく収穫したものも輸送状態や保存環境の悪さからすぐに傷んでしまい、廃棄せざるを得なくなります。対して先進国の食品ロスは「デマンドドリブン・ロス」と呼ばれ、売れ残りや返品、食べ残しなど消費段階でおこるロスが問題視されています。

○先進国と食品ロス

 日本での食品ロスは世界の食料援助量を上回っているといいます。日本のエンゲル係数が13%なのに対し、途上国のある国では約59%。収入のほとんどを食に費やす「生きるため」の食料を捨てるということはまずありえません。しかし日本を含めた先進国ではものの値段も安く、途上国に比べれば食品に対して「貴重なもの」という意識は低い傾向にあります。これが「消費段階」でのロスが多い原因のひとつになっているそうです。

○日本における食品販売

 お店での売れ残り商品の廃棄も「消費段階」でのロスに深刻な影響を与えているといいます。日本では「3分の1ルール」「3分の2残し」という、納品の際製造日から3分の1を過ぎたら商品を受けとらない、販売期限は賞味期限の3分の2の時点までというものがあります。農林水産省がこの3分の1を2分の1に変更したらどのような影響がおこるのか調査したところ、「返品は減る」という結果になったといいます。しかし現状は変わらず、それどころか「賞味期限を延ばす」という策が広がっているといいます。根本的な問題は今も変わっていません。

○フードドライブ

 「フードドライブ」とは家で余っている食品を持ちより、それらを必要としている人々に寄付する取組です。食品廃棄の削減だけではなく誰かを支援することにもつながる活動となっています。石川先生はこれから進めるべき取組であるとおっしゃっていました。しかし「消費者は匿名で責任を果たすことが困難」「関係者が多く複雑化される」など課題も多く、解決策が必要とされています。

  • 小学生から社会人まで幅広い年齢の方におこし頂きました!

○食品ロスは世帯によって異なる

 食品ロスにおいて「手つかず食品」の割合が高い世帯は大家族だといいます。一度に多くの食品を買う傾向にあるため在庫の管理がおろそかになり、賞味期限を切らしてしまう傾向にあります。賞味期限が長いものを買う傾向にある人も手つかず食品のロスが多く、在庫管理の重要性をおっしゃっていました。また、売られているお惣菜の量が多すぎたり、一人暮らしではなかった時の量を作ってしまうなどの理由から「食べ残し」は高齢者のひとり暮らしに多いそうです。

このようにそれぞれの世帯によって食品ロスの傾向は異なります。まずは自身の「食品廃棄」の傾向を理解していることが大切です。現在では神戸市とNPO法人ごみじゃぱんが共同となって「食品ロスダイアリ―」という食品ロスを管理するためのアプリもつくられています。

『食品ロスダイアリー』〈 https://gomi-jp-foodloss.com/ 〉

○いち学生の所感。

 今回生活する上でどのくらい自分が食品を廃棄しているのか考えさせられました。例えば野菜の切り落とした部分や外で飲み切れなかったコーヒーなど、もったいないとは思いつつ「自分が捨てる量なんて限られている」と思っていました。しかしそれも長い期間で考えれば大きな数字になりますし、何よりも事前に防げることであるということを認識しました。食品を取り込むことにばかりに気をとられ、その後のことはあまり深く考えていなかったように思います。今回石川先生から食品に対する「別角度の視点」を教わりました。それは本来別の角度などではなく、当たり前に考えなければいけなかったことであるのですが、私にとって「食品ロス」の話題は新鮮でありました。消費行動は「自身以外への影響」にも目を向ける必要があると気づかされ、「生活と食品」「私自身と食」について改めて考えなおすきっかけとなりました。(学生ライター関口)

【神戸ソーシャルセミナーwithフェアトレード(2018.12.12)】

「つくる責任 つかう責任」─フェアトレード─

 神戸ソーシャルセミナー12月のテーマは「つくる責任 つかう責任」第一回目の今回はフェアトレードに力を入れる現役大学生、高松秀徒さんをお招きしフェアトレードの現状や課題などについて教えていただきました。

○高松秀徒さんについて。

 高松さんは現在神戸大学 国際人間科学部 環境共生学科で学業に励むかたわら、神戸大学NGO「PEPUP」に所属しフェアトレードの活動にも力をいれています。

 「Fairで連想するものはなんですか?」そんな問いかけから始まった今回、参加者と積極的に意見交換をおこないながらの一時間半となりました。

○フェアトレードとは?

 フェアトレードとは「公正」を一番に考える貿易のことです。受けてきた教育や経済格差などから生じる能力の差、国際的にみた国の状況や生産力の差などがあるにも関わらず、同じ資本主義の世界で競争させられることは「公正」とはいえません。その「アンフェア」を考えていくのがフェアトレードの意義であり、一番の目的だといいます。

○なぜ「フェアトレード」を行う必要があるのか。

 世界的にも有名な大企業に雇われているひとたちを例にあげて説明してくださいました。フィリピンで企業への輸出のために栽培されているパイナップル。そこで働くひとびとは「farmer」ではなく賃金労働者を意味する「worker」とよばれているそうです。育てた果物をお金にしているわけではなく、あくまで「労働力」をお金に変えているのです。この「雇い雇われる」ことによって資本主義的関係が形式上は成り立っています。しかしプランテーションで働く労働者は一日約250円という現地でハンバーガーひとつ買えるかどうかの賃金で働き、基本的人権としての生活ができない状況にあるといいます。生きてゆくための労働に「人間らしさ」を奪われていては意味がありません。

○PEPUP活動。

 次に大企業における労働のアンフェアに対し、PEPUPのパートナー団体でのパイナップルを事例に考えていきました。大企業の行っているものとは根本的な考え方が異なる点がポイントとなるそうです。資本主義社会における上下関係ではなく、対等に取引をする。生産者に支払われる賃金の改善や、対話を通じた取引をこころがけるため生産者に「選択する機会」が増えるのだといいます。

 また、フェアトレードにおける10原則には「経済的弱者である生産者に機会を与える」にはじまり、「環境保全」や「ジェンダー平等」などもあります。高松さんはこの原則には広義にとらえればSDGs17の目標すべてが含まれているとおっしゃっていました。

○フェアトレードにおける矛盾。

 各商品、または認証を受けた団体にはフェアトレードの原則を守っている証拠としてラベルが貼られています。このラベルを受け取るためにはWFTO(World Fair Trade Organization)の監査が必要です。しかし、このWFTOの監査にかかる費用はすべて生産者側の負担となるそうです。現地まで行く航空券、すべての生産者を訪れる費用、宿泊費。経済的に貧しい人々を救うはずの活動であるのに、このような巨額の負担を背負わせている現状があるといいます。

 このような問題から独自で現地共通のラベルの作成もおこなわれているそうです。コストはかかりません。しかし正式な監査を通していない商品にラベルをつけることは「何のためのラベルであるのか」という疑問も残ります。しかし消費者にとっては「フェアトレードを意味するもの」は必要であり、この件はかなり不透明で課題も残ります。

○平和とは?

 「戦争がない状態」を「平和」とすることは消極的平和とよばれています。戦争がなくとも暴力問題、女性差別、貧困などがある状態では社会的に「平和」とは言い切れないからです。日々の消費活動での商品が、ある種の「暴力」によって製造されていたら、またそれを知る可能性はどのくらいでしょうか。高松さんはフェアトレードの「フェア」は生産者に対してであるのか、消費者に対してであるのか「フェア」の範囲を考えていくが大切だといいます。「ラベルの乱立」問題のようにフェアとうたわれているものにも矛盾が生じていたりします。常に疑いの視点をもって、たくさんの選択肢を持ち消費活動を行っていくことが重要であるとおっしゃっていました。

 生産者と消費者の距離を近くすること。フェアトレードを通してお互いを考える状況が生まれることが理想であり、実際には会っていなくても「対話」のように「相手の立場になる」「気持ちを掬う」ということを行ってゆくことが平和への第一歩でもあり、消費者の目指すべきところだといいます。

  • 当日多くの学生が参加してくださいました!

○いち学生の所感。

 今回セミナーで「あなたの思う平和とはなんですか?」と問われた際、私はノートの端に「朝ふとんの中で目がさめること」と書きました。社会では日々多くのことが目まぐるしく変わっていて、喜ばしいできごともあれば、痛ましい事件もあります。自分が平凡な朝をむかえたとき、誰かはどうしようもなく悲しい夜をすごしているかもしれません。今回「すべてはできない、どれを掬うか。どこを見つめるか」ということを再確認しました。

「フェアトレード」を選び「消費活動」というものを通して、実際に見ることのできる範囲の向こう側へ思考を巡らせる。「選び」「見つめ」「考える」。平和という漠然としたものを身近にするために必要なことだと考えます。相手について考えることが自分の立場を明確にし、次にすべき行動を知るきっかけにもなると感じました。(学生ライター関口)

【神戸ソーシャルセミナーwith保養キャンプと福島(2018.11.14)】

「持続可能なまちづくり」─保養キャンプと福島─

神戸ソーシャルセミナー11月のテーマは「持続可能なまちづくり」。第一回目はフリースクール「ラミ中学校」元スタッフ小野洋さんに、「原発事故被災地の子どもたちの保養『たこ焼きキャンプ』」から3.11被災者と復興についてお話しをしていただきました。

  • セミナーの様子

 

○「たこ焼きキャンプ」に至るまで。

2011年3月、東日本大震災と福島県で大規模な原発事故が起こりました。小野さんは震災から一か月後、生まれ故郷である福島県会津市へとボランティアに向かったそうです。

2回目に訪れた際にはフリースクールで使っていた大きな「たこ焼き器」を使い、避難所にいる方々にたこ焼きをふるまいました。そこで会津のボランティア団体の方に「保養キャンプ」の話を持ち掛けられたといいます。「保養」とは原発事故被災地から離れ、被ばくの少ない地域で一定期間すごし心身を癒す取り組みのことです。同年7月には兵庫県内にて第一回「たこ焼きキャンプ」を実現させました。当初の話では「関西に子ども300人を迎え入れられる場所はないのか」といった話であったため悩んだそうです。しかし、「一人でも二人でもいいじゃないか、やってみよう!」という言葉に背中を押され、実行を決意しました。

 

○たこ焼きキャンプ。

  • 「たこ焼きキャンプ」パンフレット表紙

 今年で8回目となった「たこ焼きキャンプ」。放射能の影響によって外で遊ぶことのできない子どもたちが2週間のキャンプを通し、兵庫県の自然の中で思う存分あそびます。参加した子ども達の感想には印象に残ったこととして「海で釣りをしたこと」「バーベキュー」「夏祭り」「スタッフさんが遊んでくれた」などの、輝かしい思い出がつづられていました。また保護者から寄せられたメッセージでは、たこ焼きキャンプへの感謝と子どもへの穏やかな愛がこめられていました。放射能への不安が大きい分、親は子どもが明るく元気に過ごすことを何よりも願っている事が伝わってきました。

「明石で遊ぼう!たこ焼きキャンプHP」〈 https://takocamp.exblog.jp/ 〉

 

○人とのつながり。

小野さんの取り組む「たこ焼きキャンプ」では自然の中で過ごし心身の疲労を癒す以上に、「人とのつながり」の尊さを感じました。兵庫県のひとが、福島県からやってくる子どもたちに何かしたいという想いから小さな「夏祭り」に発展したこと。第1回目のキャンプが終わり、帰りの新幹線で子ども達が「もう会えない」と泣いていたこと、そのことから福島市にて「同窓会」が行われたこと。全てが一度につながったのではありません。小さな声がひとつひとつ丁寧に紡がれた結果だと思いました。

その一方、今でも福島県には課題が残ります。放射線量はこれからあまり下がっていかないことや、初期被ばく者の健康への影響はこの先も不安とともにあります。それらを踏まえて「原発事故は、人のつながりも切り裂く」という話がありました。「農民を大地から、漁民を海から、人々を故郷から、子どもたちを自然から切り離す」。今でも多くの避難者が故郷に帰れずにいることや、賠償格差からくる人々の分断。それによって起こる「語り合えない現状」。震災から8年がたとうとしている今でも、変わらない現状と深刻化されていく問題が残ります。

 

○これからも「種をまき続ける」。

「私たちにできることってなんでしょうか…?」この私の問に、小野さんは「忘れないでいてほしい」と答えてくださいました。可能であれば復興の進んでいるところや、除染された土がある場所などを実際に訪れて見ることで「風化させない」「気にかける」ことにつなげてほしいと。自身の生活とともに福島県との「繋がり」を感じることが大切であると気づかされました。

「放射能だけではなく、様々な環境・社会問題が解決困難な中で、「それでも種をまき続ける」営みとして、たこ焼きキャンプや福島と関わる活動を続けていきたいと、思っています。」

 セミナー最後のスライドに書かれていた言葉です。「たこ焼きキャンプ」に来た子ども達が、またその親が「他県にも自分達を気にかけてくれる人達がたくさんいる」という事を知り、日々の光になることを願います。事故の収束の見通しが立たず不安な状況にある中で、参加者の声から「たこ焼きキャンプ」の存在が救いになっていることが伝わってきました。子ども達の笑顔が大人の活力になり、またその大人が行動を起こし、子どもたちも笑顔になる。そんな連鎖を起こし続けてほしいです。(学生ライター関口)

  • 受講者の皆さまと。中央が小野洋さん。

(神戸ソーシャルセミナー)12月のテーマは「つくる責任 つかう責任」

with フェアトレード

12月一人目のゲストは、スタディーツアーや実際にフェアトレード商品開発販売を現地NGOと行う、PEPUP(平和と自立のためのパートナーシップ)の現役神大生、高松さんからその活動や関西のフェアトレード支援学生団体の現状などについてお話しいただきます。

with 食品ロス

12月二人目のゲストは、「循環経済学」がご専門の神戸大学経済学部の石川雅紀先生。「減装(へらそう)」活動を企業とともに取り組む「NPO法人ごみじゃぱん」の代表もされておられる石川先生から、ご専門の環境経済、神戸市も取り組みを進める「食品ロス」、NPOの活動などについてお話しいただきます。
※企業の方、学生さんも大歓迎です!

with 環境経営

2018年最後のゲストは、「環境経営」がご専門の神戸大学経営学部 國部克彦先生。コーディネーター坪田が学生時代大感銘を受けた「環境会計」はサービス提供後の環境負荷まで見据えた原価計算を考えていくなど企業の環境経営を推進する会計理論。メーカー、流通問わず様々な企業でもすでに取り入れられています。この分野で20年以上研究をされておられる國部先生から環境経営、会計についての概要や企業の取り組みの現状などについてお話しいただきます。
※企業の方、学生さん大歓迎です

フューチャーセッション

複雑に絡み合う社会問題や多様なニーズ、困難な状況を乗り越えるため、多様なステークホルダーと「新たな関係性」「新たなアイデア」を生み出す協創ワークショップを開催。今月は国連が採択した「SDGs(持続可能な開発目標)」のテーマの中から12月は特に「つくる責任 つかう責任」について、参加者同士で考えていきます☆未来を一緒に創りましょう!

お申込み

件名に「日付 テーマ セミナー参加」、本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、plat@123kobe.comまでメールしてください。

神戸ソーシャルセミナーとは

月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、毎週水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!

連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーにご参加ください。
また、社会人、学生にかぎらず、どなたでもご参加いただけます。
ご不明な点は、担当コーディネーターまでE-メールにてお問い合わせください。

神戸ソーシャルセミナーチラシ【2018.12】