(神戸ソーシャルセミナー)9月のテーマは「気候変動」「陸の豊かさも守ろう」

【9月18日(水曜)】神戸ソーシャルセミナーwith気候変動

9月のゲストは、気候変動枠組条約締約国会議(COP15)に参加した日本ユースによって設立された、ネットワーク型の青年環境NGO Climate Youth Japan の共同代表で神戸大学生の今井さん。
「ユースが気候変動問題を解決へ導くことで、 衡平で持続可能な社会を実現する」というビジョンやその活動、個人でも始められる活動などについてお話ししていただきます。

・開催日時:2019年9月18日(水)19時~20時30分
・ゲスト:青年環境NGO Climate Youth Japan
今井 絵里菜 さん
https://climateyouthjapan7.wixsite.com/mysite

・参加費:無料
・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

※神戸ソーシャルセミナーとは
月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、毎週水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。
また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!
※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーにご参加ください。

9月のテーマはSDG13「気候変動」& SDG15「陸の豊かさも守ろう」
申込:
件名に「9/18 気候変動セミナー参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

【9月25日(水曜)】神戸ソーシャルセミナーwith森林保全

9月2人目のゲストは、森林病理学、樹木組織学がご専門の神戸大学の黒田教授。
ミクロな研究から予防医学の観点より里山保全や持続可能な森林や山地などの陸域生態系、生物多様性や木材資源の利用・推進(エコツーリズムや都市近郊の木材資源の利用など)等、実践的な活動についてもお話ししていただきます。

・開催日時:2019年9月25日(水)19時~20時30分

・ゲスト:神戸大学大学院農学研究科 応用植物学講座
森林資源学研究室
黒田 慶子 教授
http://www2.kobe-u.ac.jp/~kurodak/Top.html

・参加費:無料
・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

※神戸ソーシャルセミナーとは
月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、毎週水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。
また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!
※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーにご参加ください。

9月のテーマはSDG13「気候変動」& SDG15「陸の豊かさも守ろう」
申込:
件名に「9/25 森林保全セミナー参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

【9月28日(土曜)】神戸ソーシャルセッション「vol.13」(自然に親しむ保育から持続可能な世界を考えるフューチャセッション)


【毎月開催☆未来を一緒に考える「フューチャーセッション」】
複雑に絡み合う社会問題や多様なニーズ、困難な状況を乗り越えるため、多様なステークホルダーと「新たな関係性」「新たなアイデア」を生み出す協創ワークショップを毎月月末土曜日に開催してます。今回は「神戸ソーシャルブリッジ(※)」と共同開催!

2019年度9月は「自然に親しむ保育」をキーワードにみなさんと対話します☆

今回のゲストは
神戸、芦屋で自然に親しむ幼児保育の活動をされている
NPO法人こども育ちわたし育ちmadrinaの石丸真理子さん!

http://madrina.ciao.jp/index.html
https://socialbridge.city.kobe.lg.jp/project/ksb19_madrina

未来を一緒に創りましょう!

・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

・開催日時:2019年9月28日(土)14:00~17:00

・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

・参加費:無料

協力:関西フューチャーセンター
https://www.facebook.com/kansaifcn/

共催:神戸ソーシャルブリッジ
https://socialbridge.city.kobe.lg.jp/

申込:(Facebookの参加予定では正式な申し込みにはなりません。メールをお送りください)
件名に「9/28 フューチャーセッション参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

【9月28日(土曜)】月一情報交換交流相談会@協働と参画のプラットホーム

【新企画はじめてます☆月一情報交換交流・相談会】
2018年6月29日に移転オープンした「神戸市協働と参画のプラットホーム」
おかげさまで日々多くの方々にご利用いただいております。
ただ、利用されている団体さんの中には「自分たちがかかわる社会課題についてもっと知ってほしい」「かかわるメンバーを増やしたい」「ほかの団体さんの活動を知りたい」など様々な声をくださっています。
そこで、実験的に月一回「利用団体情報交換会」を開催しています。
プラットホームに登録されている団体さん(当日登録もOK☆)同士の情報交換や情報発信の場として、チラシ持ち込み・飲食もOKでざっくばらんに交流してください☆また、当日はコーディネーターも常駐しますので、個別相談もOK。
ぜひ団体の広報チラシなどがあれば、お持ちください!(配架も可能です)
※登録していない団体さんも、これを機にお越しいただければ幸いです。第4回「PF団体交流・相談会」
開催日時: 9月28日(水) 17:00~18:00(途中参加・退出OK)
参加費:無料ご参加ご希望の方は
「9/28 PF交流会参加」
参加者名
参加人数
所属
団体概要
個別相談ご希望の場合は、相談内容
をご記入の上、
「plat@123kobe.com」へメールをしてください。
(当日飛込参加でも大丈夫ですが、人数把握のため)

 

↓チラシはこちらの画像をクリックしてダウンロードできます!

 

【9月7日更新】神戸ソーシャルセミナー今後の予定!!

神戸市協働と参画のプラットホームが企画・実施する、神戸ソーシャルセミナー(毎月いずれかの水曜19時から)と、神戸ソーシャルセッション(毎月月末の土曜14時から)にご参加者のみなさんから『もっと早くに日程がわかれば…』というお声を受け、この度、仮の日程ではありますが、わかる範囲でセミナーの予定をご案内することになりました。


▲今後の実施予定(画像のクリックでPDFが開きます)

上記PDFファイルを随時更新してまいりますので、早く情報を知りたい!という方は、このページをブックマークしていただければ幸いです。なお、誠に恐縮ですが、PDFに予定の登壇者さま、日時は予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。


▲これまでの実績(画像のクリックでPDFが開きます)

確定したセミナーにつきましては、これまで通り、公式Facebookページにて、イベントページを立ち上げ、公開・参加募集を行ってまいりますので、本ページと合わせて、ブックマークなどをして最新の情報をご確認いただければ幸いです。

神戸市協働と参画のプラットホーム
住 所 神戸市中央区雲井通5-3-1サンパル2階
電 話  078-241-9797(神戸ソーシャルキャンパスにつながります)
メール plat@123kobe.com
サイト https://platform.city.kobe.lg.jp
Facebook https://www.facebook.com/kobeplatform/
Instagram https://www.instagram.com/kobe_plat/

開館時間‣14:00~20:30
定休日‣月曜・祝日・年末年始
私たちは、多様な主体が連携・交流できる場を開設しています!
担当/坪田・矢野

(神戸ソーシャルセミナー)8月のテーマは「陸の豊かさも守ろう」

【8月28日(水曜)】神戸ソーシャルセミナーwith環境体験学習


【夏休みの自由研究にもおすすめ!?】
8月のゲストは、明石を中心に子供たち向けに環境体験教室を行っている丸谷さん。身近な自然を通してその素晴らしさや生命の大切さを子供たちに伝えていく活動をはじめ、自身が務める、兵庫県の「いなみ野ため池ミュージアム」で、日々ため池に入り、調査や活動、活動支援などを行っておられます。今回のセミナーでは、それぞれの実践からお話ししていただきます。

・開催日時:2019年8月28日(水)19時~20時30分
・ゲスト:明石 のはら くらぶ 丸谷 聡美 さん
https://noharaclub.jp/

・参加費:無料
・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

※神戸ソーシャルセミナーとは
月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、毎週水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。
また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!
※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーにご参加ください。

8月のテーマはSDG15 「陸の豊かさも守ろう」
申込:
件名に「8/28 環境学習セミナー参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

 

【8月31日(土曜)〜9月1日(日曜)】神戸ソーシャルセッション【出張版】 ~農村から持続可能な世界を考えるフューチャセッション
※この回はゲスト団体のサマーキャンプ内の一企画として行います。 

今回は神戸市北区で農作業や地域の方々のお手伝いなどを通じて循環型社会、SDGsの実践に取り組むPeace&Nature(ピースアンドネイチャー)さんの活動を実際に体験し、その体験を踏まえて参加者同士で持続可能な世の中を考える対話型ワークショップ「フューチャーセッション」を行います。
※フューチャーセッションは1日目の夜、2時間程度を予定しています。

・開催日時:2019年8月31日(土)10時~ 9月1日(日)10時(1泊2日のプログラムです)

<概要>
1日目
[午前中]農業体験(田んぼでの作業等)
[午後]大沢散策(光山寺、稲わら工場等)
[夕方]吉川温泉、地元の方と団らん(予定)
[夜]☆フューチャーセッション
2日目
[午前中]座禅体験、ソーシャルワーク(地域の方との交流・お手伝い)
※天候により、内容が多少変更されることがあります。

・ゲスト:NPO法人Peace&Nature
バハラム イナンルさん 他
https://peace-and-nature.com/

・参加費:大人9500円、学生5000円(先着20名)
・会場:Peace & Nature大沢ベース( 神戸市北区大沢町(おおぞうちょう)日西原47)
※車来所可。公共交通機関での参加も可能ですのでお問い合わせください。

※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナー・イベントにご参加ください。

8月のテーマはSDG15「陸の豊かさも守ろう」
申込:
Peace&Natureの下記サイトにてお申し込みください。
(申し訳ありません、申し込みリンクはただいま準備中です)

【8月28日(水曜)】月一情報交換交流相談会@協働と参画のプラットホーム

【新企画はじめてます☆月一情報交換交流・相談会】
2018年6月29日に移転オープンした「神戸市協働と参画のプラットホーム」
おかげさまで日々多くの方々にご利用いただいております。
ただ、利用されている団体さんの中には「自分たちがかかわる社会課題についてもっと知ってほしい」「かかわるメンバーを増やしたい」「ほかの団体さんの活動を知りたい」など様々な声をくださっています。
そこで、実験的に月一回「利用団体情報交換会」を開催しています。
プラットホームに登録されている団体さん(当日登録もOK☆)同士の情報交換や情報発信の場として、チラシ持ち込み・飲食もOKでざっくばらんに交流してください☆また、当日はコーディネーターも常駐しますので、個別相談もOK。
ぜひ団体の広報チラシなどがあれば、お持ちください!(配架も可能です)
※登録していない団体さんも、これを機にお越しいただければ幸いです。第3回「PF団体交流・相談会」
開催日時:8月28日(水) 17:00~18:00(途中参加・退出OK)
参加費:無料ご参加ご希望の方は
「8/28 PF交流会参加」
参加者名
参加人数
所属
団体概要
個別相談ご希望の場合は、相談内容
をご記入の上、
「plat@123kobe.com」へメールをしてください。
(当日飛込参加でも大丈夫ですが、人数把握のため)

 

↓チラシはこちらの画像をクリックしてダウンロードできます!

【神戸ソーシャルセミナーwith海洋保全 小島理沙氏(2019.7.17)】

みなさんこんにちは!

学生ライターの下尾です。

 

月2回のソーシャルセミナー、

今回はSDG課題14「海の豊かさを守ろう」がテーマです。

廃棄物の抑制や環境政策がご専門の小島先生に、持続可能な循環経済などの研究についてはもちろん、最近話題のプラスチックをはじめとする「海ゴミ」や身近な生活用品の容器包装削減などについてもお話を伺いました。

 

世界中でプラゴミが問題になっていることを知り、どうにかプラゴミを減らせないか考えている私にタイムリーなトピックで、前のめりで聞いておりました!

 

  • なぜ自然保護は大切なのか?~環境の持続可能性について考えてみよう~

なぜ環境は大切なのでしょうか?セミナーはそんな問いかけから始まりました。小島先生によると、環境の価値は利用価値非利用価値に分けられます。例えば、森林の利用価値は木材や食料の生産を指し、間接的な利用価値としては、土砂災害を防いでくれることが挙げられます。一方で、見えない非利用価値もあります。それは2つに分けられており、1つ目は遺産価値と呼ばれます。現在の環境を残すことで将来世代が得られる価値のことを指します。2つ目は存在価値です。存在するという情報によって得られる価値を指し、例として、野生動物の保全などが挙げられます。

 

同じように、海の豊かさについて考えてみましょう!

・地球の70%は海

・魚などの天然資源を作っている

・汚染物質を破壊、排除する機能がある

・気候変動の緩和能力がある

・レジャーとしての楽しみ

ex)釣り

・漁獲量→収入の向上

 

以上のように、見える価値も見えない価値もあるけれど、海は人類にとって非常に大切なものであるということがわかります。つまり利用価値としての海も、非利用価値としての海もどちらも大切なものだという共有の価値観のもと、海を守ろうということが世界共通の価値認識であるということですね。

 

 

  • どうして環境は破壊されていくのか

 

私たちは環境の利用価値も非利用価値もなんとなくは理解をしているはずなのに、どうして環境は破壊されていくのでしょうか。

それには、以下のような要因がが考えられます。

 

・人口増加、資源消費量の拡大

→世界規模で見ると人口は増えているため、資源の消費量も増えている。

 

・農林水産業の貿易品目の小品目化(比較優位による影響で生物多様性に影響)

 

・環境や資源に正しい価値を与えない経済体系や政策(外部性)

→環境や資源に対する正しい価値が分からないため、破壊されてしまう。

ex)富士山の入山料:富士山に上る価値は1000円なのか?

・生物資源の所有、管理、それに利用と保全から生ずる利益の不公平さ

 

・非持続的開発を促進する法律や制度

 

・知識の欠如

→3R*1(Reduce(発生抑制), Reuse(再利用), Recycle(有効活用) に対する認知度の低さ

 

<3R*1について知ろう>

①Reduce(リデュース)は、使用済みになったものが、なるべくごみとして廃棄されることが少なくなるように、ものを製造・加工・販売すること

②Reuse(リユース)は、使用済みになっても、その中でもう一度使えるものはごみとして廃棄しないで再使用すること

③Recycle(リサイクル)は、再使用ができずにまたは再使用された後に廃棄されたものでも、再生資源として再生利用すること

(3R推進活動フォーラムhttps://3r-forum.jp/3r/index.htmlより引用)

 

 

 

 

  • 海ゴミの問題(海洋プラスチック問題)

 

次に、世界中で話題になっている海洋プラスチック汚染ですが、問題は主に以下の4つに集約されます。

 

  1. 大型海洋生物への影響

→動物愛護の観点-カメの甲羅に魚網が絡まる、カメの鼻にストローがはさまるなど

 

  1. 大洋表層、深海海底のごみ漂流・散乱

→環境の存在価値-海にプラゴミが浮遊していても日常生活には直接影響はないが、どこか嫌な感じがする→海という存在価値を脅かしている

 

  1. 生態系ピラミッドでの有害物質を吸着したマイクロプラスチックの濃縮

→生物影響 マイクロプラスチックを飲み込んだ魚を人間が食べるとどうなるのか、科学的な人体への影響はまだ明らかでない

 

  1. 多量の沿岸漂着ゴミ

→景観問題-魚網、レジ袋の浮遊

 

海ゴミについてもう少し見ていきましょう。

<わかっていること>

人間起源のゴミが分布している。1950年ごろから人類は爆発的にプラスチックを使うようになりました。中でも、包装や漁具が多いとのことです。

 

<わかっていないこと>

プラスチックが海の中にどれくらいたまっているのか。人間の生活からどの程度海に流入しているのか。また、マイクロプラスチックの生物影響の程度も不明だそうです。

 

 

  • 消費者主導、供給側主導、どちらか一方では上手くいかない?!

上記で挙げたような問題に着手したいとき、どのような方法をとればいいのでしょうか。

供給側主導の場合、企業側には仕組みや制度の規制がありますが、市場のニーズによってインセンティブやルールの変更は往々にしてあります。また、政治的な意思決定の影響をかなり受けます。一方で、消費者主導の場合は消費者の需要を市場がとらえて回っていく形です。消費者主導では、啓発や普及が課題となっています。ところが、2016年の3000人に対する環境問題への意識調査で驚くことが明らかになりました。調査によると、3Rの意味を知らない人が約47.5%と、およそ半分の人が3Rの意味を理解していません。日本の環境教育は小学校で3Rについて習うはずですが、調査ではそれが見受けられませんでした。小島先生は考えました。供給側の対策も消費者側の対策もどちらか一方では足りないのではないか。両者が主導し、アクションを起こしていけば循環型に出来るのではないかと。そこで、小島先生と神戸大学の学生たちが所属するNPO法人ごみじゃぱんが考え出したのが、容器包装ゴミ削減を目指した減装(へらそう)ショッピングです。

 

  • 減装ショッピング-ゴミの問題を「捨てる」ときではなく「買う」ときから考える

 

小島先生と学生さんたちはまず、社会全体のゴミが減るようなモデルを作りました。消費者にゴミが少ない商品に気付いてもらい、価値を認めてもらった上でその商品を選んでもらう。供給側はその需要を察知して容器包装が少ない方をどんどん選択していく、といったモデルです。初めに、どれが容器量が少ない商品なのか分かるように、スーパーやコープで販売されている商品の容器をすべて計量しました。計測した数値をデータ化し、上位30%程度を推奨商品としているそうです。

 

減装商品の目印(NPO法人ごみじゃぱんホームページhttps://gomi-jp.jimdo.com/ より)

 

減装商品という印をつけるだけでは広まらないので、減装マークがどのような意味なのかという説明を神戸のスーパーやコープで地道に行いました。消費者とのコミュニケーションを大事にしながら活動を続けていたそうです。

山崎製パン株式会社さんとの共同での取り組み、減装マークパンの販売「ヤマザキパンプロジェクト」では、1年間を経て販売総数がおよそ1200万個に達しました。その結果、容器包装の発生抑制量は24トンにまでのぼりました。多くの容器包装量の削減に貢献されたことが分かります。

 

単なる啓蒙活動だけだと、企業さんは耳を貸してくれない、と小島先生は言います。全体のインセンティブ設計を考え、消費者にニーズがあるということをしっかりと企業側にアピールしていくことが大切だということでした。

 

 

 

○小島先生のお話しを聞いて

 

環境意識が高くない消費者も減装商品を選ぶという話を聞いて、非常に驚きました。セミナーのあと、気になってどうしてなのか小島先生に質問へ行きました。企業は包装を減らす分、コストを下げることが出来るという仕組みになっている。値段が安い方が消費者は嬉しいので、減装商品は環境意識が高くない方へもリーチ出来る施策になっているとのことでした。双方にとってメリットがあるから成り立つ減装商品。その仕組みに驚くとともに、少し重い気持ちにもなりました。それは、私が関心を持ち続けてきたフェアトレードのことを思い出したからです。フェアトレード製品は、価格が比較的高いものが多く、多くの消費者にとって手に届きにくいものです。消費者にとってフレンドリーであるとはとても言えません。そのため、社会的意識の高い消費者にしか響かないのではないかという話を友人と何度もしてきました。やはり企業側にも、消費者にもメリットがないと成り立たないのでしょうか。それでもなんだか、価格の安さが大きな訴求点になっているのはどこか悲しい気持ちになります。とはいえ、私も金銭的に厳しい学生の身です。無理せず環境に配慮したアクションをとれる減装ショッピングを知ることが出来て、大変うれしく思いました。

 

「消費側と供給する側、どちらか一方の対策ではダメ」という言葉が印象に残っています。私は、ちょうど去年の今頃から、「プラゴミを自分の生活からどうすれば少しでも減らせるか」ということを友人と相談し、実践していました。その1つに、マイボトル(水筒)を持ってカフェに行く、というものがあります。これは、身近なプラゴミについて話していた時、「カフェの飲み物ってプラカップ提供のところが多いよね」という話になり、自分の水筒を持っていったら、そこにドリンクを入れてくれるんだろうか?そんな疑問からスタートしました。

その実験によってわかったことがあります。カフェ側は提供するドリンクの量に合わせてコップを規格化しています。そのため、私たちがマイボトルを持っていっても、それぞれボトルによって容量が異なるため、スムーズにドリンクを提供することが難しいのです。実際私がよく利用するカフェにマイボトルを持っていたところ、「ボトルの容量が分からないので一旦既存のプラカップに入れたものを移すという形になります」と言われました。一方で、計量カップで持参したボトルの容量を図ったうえで、ドリンクを入れてくださるカフェもありました。でも、混雑している時にこれをお願いするのは憚られますよね。こういったことから、現在の日本のカフェのドリンク提供スタイルでは、マイボトルを持ち歩こうという行動を起こしにくいなと感じました。もっと消費者側がマイボトルを持ち歩くというアクションをとるようになれば、カフェ側も変わったりするのでしょうか…?

それからは、なるべくリユースカップでドリンクが提供されるカフェを意識的に選ぶようにしています。そんな中、先日韓国に行った際、カフェで新たな気づきがありました。ドリンクを注文した時に、店員さんがプラカップが良いかガラスカップが良いか聞いてくださったのです。テイクアウトしたいひとはプラカップを選ぶでしょうし、その場で飲むならガラスカップでいいですよね。このように、カップを自ら選択できるスタイルは非常に良いなと思いました。

何かを変えたいと思ったとき、意識すること。「企業、消費者、いろんな人を巻き込んでいくために全体のインセンティブ設計をまず行う」これからも覚えておきたい視点です。

 

 

 

森林、海、富士山のイラスト https://www.irasutoya.com/

(神戸ソーシャルセミナー)7月のテーマは「海の豊かさを守ろう」

【7月17日(水曜)】神戸ソーシャルセミナーwith 海洋保全


※写真にある落ちていたコンビニ袋は撮影後回収してごみ箱に捨てました。

7月お一人目のゲストは廃棄物の抑制や環境政策がご専門の小島先生。

海洋環境保全のフィールドワークや持続可能な循環経済などの研究について、最近話題のプラスチックをはじめとする「海ごみ」や身近な生活用品の容器包装削減などについてもお話しいただきます!

・開催日時:2019年7月17日(水)19時~20時30分
・ゲスト:神戸大学大学院経済学研究科 小島 理沙 特命講師
http://www.econ.kobe-u.ac.jp/faculty/fields/projectprof/kojima.html

・参加費:無料
・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

※神戸ソーシャルセミナーとは
月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、毎週水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。
また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!
※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーにご参加ください。

7月のテーマはSDG14「海の豊かさを守ろう」
申込:
件名に「7/17 海洋保全セミナー参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

【7月24日(水曜)】神戸ソーシャルセミナーwith ウミガメ博士


7月お二人目のゲストは神戸市民にはおなじみ「スマスイ」ウミガメ博士の亀崎前園長!

須磨海浜水族園の取り組みやウミガメをはじめ海洋生物等の生態系の話や持続可能な海洋資源保全などについてお話しいただきます!

・開催日時:2019年7月24日(水)19時~20時30分
・ゲスト:神戸市立須磨海浜水族園 亀崎 直樹 さん
https://naokikamezaki00.wixsite.com/kameweb

・参加費:無料
・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

※神戸ソーシャルセミナーとは
月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、毎週水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。
また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!
※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーにご参加ください。

7月のテーマはSDG14「海の豊かさを守ろう」
申込:
件名に「7/24 カメ博士セミナー参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

【7月27日(土曜)】神戸ソーシャルセッション「vol.11」(海から持続可能な世界を考えるフューチャセッション)

【毎月開催☆未来を一緒に考える「フューチャーセッション」】


複雑に絡み合う社会問題や多様なニーズ、困難な状況を乗り越えるため、多様なステークホルダーと「新たな関係性」「新たなアイデア」を生み出す協創ワークショップを毎月月末土曜日に開催してます。
2019年度7月はSDGsのゴール14「海洋保全」キーワードにみなさんと対話します☆

今回のゲストは
㈱フェリシモで「海とかもめ部」や「うみ基金」という活動から、ビジネスを通じてサンゴ等の保全活動を行う豊川紗代さん!
https://www.felissimo.co.jp/umitokamome/

未来を一緒に創りましょう!

・開催日時:2019年7月27日(土)14:00~17:00
※先月と時間が異なります!ご注意ください!!
・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)
・参加費:無料
・定員:20名

協力:関西フューチャーセンター
https://www.facebook.com/kansaifcn/

申込:
件名に「7/27 フューチャーセッション参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

【神戸ソーシャルセミナーwithシン・エナジー 乾正博氏(2019.6.12)】

神戸ソーシャルセミナー、2019年6月のテーマは「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

今回はシン・エナジー株式会社社長の乾さんから、「エネルギーと人類」と題して、再生エネルギーの可能性についてお話を伺いました。

参加者からも次々と質問がなされ、さらに参加者同士のやりとりも行われるなど、終始和やかな雰囲気で、密度の濃い時間が流れていました。

◎会社概要

シン・エナジーさんでは、「未来の子どもたちからの『ありがとう』のため生きとし生けるものと自然が共生できる社会を創造します」を経営理念とされています。社名の「SymEnergy」は「Symbiosis(共生)」と「Energy(エネルギー)」の組み合わせによるものです。エネルギーを基軸に、自然との共生を目指す思いが込められています。

事業領域としては、エネルギーを基軸に、持続可能な地域社会をデザインすることです。地域ごとに最適なエネルギーの活用方法を提案するなどといった、地域ごとのエネルギーのプロデュースとエンジニアリングを主にされています。

 

◎エネルギーの歴史と問題

産業革命以前では、主なエネルギーは熱でした。その後の産業革命以降では、蒸気機関などエネルギーの大型化が起こり、石炭が資源として使用されるようになります。

そして、1879年エジソンが白熱電球を実用化したのをきっかけに、電気が都市のインフラとなり、火力発電が開始され、そして1970年代以降、電力の大量消費時代へと突入していきました。1973年のオイルショック以降、原発開発も加速しましたが、安心安全のリスクなどが現在でも懸念されています。

そして、2012年、固定買い取り制度(FIT制度)がスタートしたと同時に、再生可能エネルギーの時代へと突入していきました。パリ協定や、SDGsなどをはじめとして、政府も企業も環境目標を立て、その環境目標を開示する時代となりました。再生エネルギーについては、第5次エネルギー基本計画で2010年度では約10%であった再生可能エネルギーを2030年度には22%から24%にするといった、再生可能エネルギーを将来の主力電力の一つにする目標がたてられました。

産業革命・電気社会が始まってからの200~150年で産業はこれまで経験したことのないスピードで発展してきました。それに伴って、自然・資源・環境のキャパオーバーが生じ、生態系が崩壊し始めているのです。

 

◎カーボンニュートラルについて

カーボンバジェットとは、2℃上昇までに残されているCO2排出量のことです。1861年~1880年からの気温上昇を66%以上の確率で2℃に抑えるには、2011年以降の人為起源の累積CO2排出量を約1兆トンに抑える必要があります。もともと2℃上昇させるために必要なCO2排出量は3兆トンですが、現在2兆トンは使われてしまいました。

また、カーボンプライシングとは、CO2の排出に対して炭素価格と呼ばれる価格を付与することで、化石燃料消費などのCO2を排出する行為を抑制する施策の総称のことです。これにより、日本でも、脱酸素を目指す動きが起こっています。その中の一つが、再生可能エネルギーというわけです。

 

◎エネルギーを考える

再生可能エネルギーには、太陽光発電、水力発電、地熱発電、風力発電、バイオマス発電があります。これらすべてに共通するのは、発生するカーボンが0であるという点です。特にバイオマス発電は、木材や家畜排せつ物などの再生可能な生物由来の有機資源によるもので、焼却などしても大気中のCO2を増加させない、カーボンニュートラルな発電方法です。その点でバイオマス発電は、エネルギー問題、地球温暖化の解決に加え、山林の活性化、廃棄物問題の解決、資源循環型社会の実現を可能にするエネルギーであると言えます。また、風力発電、地熱発電は、行うことができる地域が限られていますが、水力、太陽光発電、バイオマス発電はどこでも行うことのできる可能性があります。そのため、これらをいかに地方の国土をつかってバランスよく増やし、エネルギーを作っていくのかがこれからの課題であると伺いました。

 

◎未来設計をご一緒に!事例をまじえ

未来設計をするためのポイントとして、次の二点を挙げられました。

ひとつは、国産エネルギー開発によるエネルギー自給率の向上、もう一つは、地域循環型社会の設計です。

日本は2012年以降、エネルギー自給率が10%未満で推移しています。また、日本全国の1724市町村の約9割でエネルギー収支が赤字となっています。それはなぜかというと、日本は化石燃料に国家予算の30%に匹敵する年間27兆円を海外に支払っているからです。

バイオマス発電計画も例外ではありません。なぜなら、燃料となるPKS(パームヤシ殻)、パーム油、木材を国外からの輸入に頼る、バイオマス発電計画が非常に多いからです。このバイオマス発電計画は、国民負担による賦課金は海外流出し、運搬には船の燃料となる石油が必要となります。そのため、結局お金は海外に流出し、地域経済に貢献せず、バイオマス産業都市構想に反します。

また、世界の森林は減少していますが、日本の森林は増えています。それは日本で一次産業が発達していないためです。昭和30年代は0.8億㎥の伐採実績がありましたが、現在では成長率が1億㎥/年に対して伐採量は0.3㎥/年(平成24年)になっており、日本の森林の十分な量が利用可能なのです。

地元の間伐材などを使用した場合、地元への経済効果としては(1MW規模の発電の場合)木材1万t、約7000万円分が、売電する際には約3億円になります。

 

◎シン・エナジーさんが取り組んでおられる事例

飛騨高山しぶきの湯バイオマス発電所では、近隣のペレット工場と連携をして、バイオマス発電を行い、しぶきの湯へ熱を販売、さらに中部電力に電気を売るというモデルができています。このことにより、排熱を温浴施設で加温することで、灯油を削減する効果があります。このような小さな発電所を全国各地にちりばめることによって、雇用経済を回す効果もあります。

内子バイオマス発電では、材木市場、ペレット工場、バイオマス発電所を一か所に集め、運搬の効率化をはかられています。さらに、地元のパートナーが主体で行われているため、地元に利益が還元され、また燃料供給事業者も事業に参加することで、長期安定的な燃料供給が実現されています。さらに、熱の有効活用も行われています。

 

このように大型発電所からバイオマス発電をはじめとして、太陽光、地熱、風力などが地域ごとに導入されることによって、国内循環経済が大きくなります。海外の化石燃料を国内資源に代替することで、地域活性化を行うことができるのです。

シン・エナジーさんでは、活用できていない再生可能エネルギーを使い切るエネルギーの自立分散型コミュニティが形成され、さらに、域内再生可能エネルギーを他地域へ供給する「再生エネルギーリッチ」なエネルギー社会となることが目指されています。

再生エネルギーを取り入れた生活を地域ごとに創ることが持続可能な共生社会を実現し、地域ごとの自立と永続性を達成できるのです。

 

学生所見

私は、今回の神戸ソーシャルセミナーを恐れていました。「エネルギー」の話なんて、ゴリゴリの文系、文学部の私にはまったくわからない、そう思っていました。しかし、今回のソーシャルセミナーは思わぬところで私の興味関心につながっており、一瞬でシン・エナジーさんのファンになりました。

私は、地方創生にとても関心を持っています。今、少子高齢化のあおりを受け、各地で過疎化が進み、元気のない地域が多く出てくる中、そんな地域が自立し発展していくためには、いかに地域内で経済を回し、地域内で持続的な発展をするかが大切であると語られるようになってきています。いかに、地域独自の商売を生み出すのか、雇用を生み出すのか、そのような視点で、私は地方創生を追っていました。

しかし、今回のお話では「エネルギー」を地域で生み出すことによって、地域の経済を潤し、地域ごとの自立と永続性を達成する、というものでした。地域活性化の一つのアプローチとして、エネルギーが用いることができるという視点が私には大変に驚きで、感銘を受けました。

私たちが日ごろ当たり前すぎて気づかないほどに使用しているエネルギーは、確かに海外に依存しきっているものです。電気を使うこと、車に乗ること、料理をすること。その行為ひとつひとつが、海外にお金を払っている、ということを意識して生活したことがありませんでした。しかし、シン・エナジーさんの手にかかれば、電気を使い、車に乗り、料理をするなど、私たちが生きていく上でせざるを得ない行為が、地域の経済を潤し、地域を自立させ、永続的な発展をさせることができる。なんて素敵なんだろう。

このシステムが全国各地に広がり、環境問題の解決、地域の持続的発展、山の問題など、様々な問題を私たちが「生きる」ことで解決し、日本社会が大きく変わっていくことがとても楽しみです。

【神戸ソーシャルセミナーwith 社会福祉法人すいせい 岸田耕二氏(2019.5.29)】

神戸ソーシャルセミナー、5月のテーマは「働きがいも、経済成長も」

今回は「社会福祉法人すいせい」の岸田耕二さんから主にすいせいさんの取り組みについて、お話をお聞きしました。

 

◎通所事業(ひきこもり~働き続ける)

すいせいさんは、ストレスマネジメントの技術を精神病者の支援から、そして適職マッチングの技術を発達障害の認知特性から得て、様々なプロジェクトを行っておられます。

すいせいさんの支援の方法の一つである、「Suisei Step Style」では、一人一人に合わせた、オーダーメードの支援が行われており、様々な経験を積み、成長、前進を実感できるようなプログラムが用意されています。

まず、地域活動支援センターで生活訓練を行い、次に社会訓練、自立訓練、そして実習を通して、就労に移行していきます。このように、まずは居場所を作り、生活、仕事へと段階を踏んで支援を行っておられます。

このようなすいせいさんの就労支援を受けた方の90%は1年間、70%は3年間、就労しし続けておられます。

 

◎脳には癖がある?

以下の写真を見てください。

写真のワンピースとスニーカーは何色に見えるでしょうか?私は、ワンピースは青と黒、スニーカーはピンクと白に見えます。しかし、その一方で、金と白、グレーと緑に見える方もいるそうです。

このように、人それぞれ認知情報処理の方法が異なるのです。人の脳には癖があり、特に幼少期に好んでいた遊びによって脳の癖がわかり、適職がわかることも教えていただきました。

 

◎すいせいさんの取り組まれているプロジェクトについて

すいせいさんの現在、取り組まれているプロジェクトを7つ紹介されました。

 

Project1 超短時間就労 働き方改革

これは、今まで行われてこなかった超短時間就労を支援するサービスです。

現在の日本の障害者法定雇用率制度で定められている算定基準は週20時間以上であるため、企業が20時間より少ない時間で人を雇うことはそれまでなかなかありませんでした。しかし、障がい者の方には、週に20時間も働けなくても、超短時間であれば働ける人もおられます。

その一方で、現在、中小企業をはじめとした企業の多くは人手不足です。

このような障がい者の方、企業の互いのニーズをマッチングするのが、この取り組みです。

その方法は、事業者の仕事を細かく洗い出し、本人しかできない仕事、他の人手も可能である仕事に分類し、障がい者の方のできること、向いていることに合わせて、障がい者の方を雇用します。

例えば、タイピングが得意な人とデータ入力に手が回らない企業、手作業とスピードに自信がある働きたい人と出荷作業をしてほしいなどのニーズを持った人手が欲しい企業をマッチングします。

また、業務が完全に終了すれば、それ以上雇用する必要はなく、決められたこと以外はやらなくてもよい、というシステムになっています。

しかしここで、障がい者のやれる仕事と、やれそうな仕事には乖離があります。障がい者の中にはTOEICで800点をとられるなど、私たちの想像もしないような能力を持っている方もおられるのです。そのため、障がい者の方の職域を広げることは今後の課題でもあります。

 

Project2 大学生支援

現状・将来を悩んでいる学生が多いという社会的な問題に目をつけ、すいせいさんの持っておられる就労支援のノウハウを生かした取り組みが行われています。そのためすいせいさんのオフィスは大学生が来やすいように、おしゃれであるそう。

現在では、県や市から委託を受けて大学ネットワークづくりや社会の中で暮らしていくためのスキルを身につける訓練である、SST(ソーシャルスキルトレーニング)を行っておられます。

 

Project3 生活困窮者支援

生活困窮者の支援、就労支援準備の事業も行っておられます。

この事業の目的は、生活保護にならないように予防をすることと、社会復帰ができるようにフォローすることです。

活動としては、これまでの就労支援ノウハウと事務所を活用して就労を目指しておられます。

 

Project4 ひきこもり支援

ひきこもりの方と社会との接点を作る活動を行われています。

ひきこもりの方は、将来について聞かれるのが苦しい、このままじゃいけない、自分が子どもであるのが親に申し訳ないと思いながら、ひきこもっておられる方が多数います。

その一方で、ひきこもりの家族の方は、ひきこもりの方との接し方がわかりません。そのため、両者の思いを翻訳する、家族以外の介入が求められているというニーズがありました。

あるひきこもりの方は、自分の希望と適職を診断した後、すいせいさんでのアルバイトを週に2日から始め、現在は週5日勤務を目指しておられます。

 

Project5 企業×教育

企業と、主に特別支援学校のお互いのニーズをマッチングさせる取り組みもあります。

特別支援学校では、生徒にいろんな体験を積ませたい、生徒の雇用先を確保したいなどといったニーズがあります。また企業の側には、学校の実習先がない、地域貢献をしたい、人材が不足しているというニーズがあります。

実際に2つの学校に50社以上の会社が訪問されており、現在では教育委員会と話し合いが行われている最中であるそうです。

 

Project6 ほっとかへんネットたるみ

ほっとかへんネットたるみにも関わっておられます。

ほっとかへんネットたるみとは、垂水区内にある社会福祉法人(保育園・こども園・高齢者施設・障がい者施設・児童施設)が集まり、垂水区民の方がいつまでも安心して暮らせるよう、住みよい「垂水」を創っていこうという連絡協議会のことです。

ここでは、高齢者の集う場を作る、子どもが高齢者の方と遊べるイベントを行う、障がい者の方とつながりの再構築するなどといった活動を行っておられます。

地域の福祉活動のそれぞれの担う領域を拡大させ、混ざり合わせることで、誰も取りこぼさない支援、地域貢献を行っておられます。

Project7 社長の知能検査

社長の知能検査を行うプロジェクトにも取り組まれています。

社長には個性的な人が多いと気づかれたすいせいさんは、社長に発達障害の診断を受ける時に使うテストであるWAISテストをするとどうなるのか、について検証されました。

その結果、経営者の中には、発達障害の方と同じような結果が出る方もある程度おられることがわかりました。ある経営者の方は、学校教育の「勉強」「人間関係」「同調圧力」がはまらない結果が得られました。しかし、ひきこもりになったりせずに社会で活躍されているのは、幼少期に「違い」を認めてくれる、応援してくれる大人がいた、からだそうです。

このことから、大切なことは能力だけではなく、「違い」を本人や周りの人が理解し、認め、褒められ、「自分でいいんだ」という自信を持たせることが大切であると述べられました。

 

◎なぜ違いが生まれるのか

では、なぜこのように人間には違いが生まれるのでしょうか。アリの生存戦略から、その答えについて教えていただきました。

アリはお尻からにおいを出して、行列を作ります。しかし、一部のアリにおいがかげないために列を作りません。それは、すべてのアリが同じ能力を持ち、同じところに行列を作ると、絶滅をしてしまうためです。そう、すべての能力には意味があるのです。

 

◎A society where all people function

「ちがう自分」を「いいね」できる、社会もちがいを理解し活用できる。みんながギアとなり、みんなが機能する仕組みづくり、「A society where all people function」がこれから大切になっていくでしょう。

 

 

所感

「福祉」と聞くと、学生の私にはどこか固いイメージが浮かび、「福祉」はなじみの薄い単語でした。しかし、今回のお話を通じて私の「福祉」のイメージが大きな音を立てて崩れ去っていきました。

誰もがありのままでよくて、誰もがありのままで素晴らしくて、誰もがありのままで活躍できる世界がここにはある。人との違いが社会の歯車となって、社会を動かす大きな力になる。

そんなことを、身をもって教えてくれる存在が「福祉」であることを知りました。今まで堅苦しい「福祉」が柔らかくて、カラフルな印象に変わりました。

この社会ではこれからも必ず、この社会の持続のためににおいがかげない多くのアリが社会に生きづらさを感じてしまうに違いありません。そんな時に、「福祉」は必ずそのアリたちに寄り添ってくれることでしょう。

そんな優しく柔らかな福祉は、いつでも私たちの拠り所としてあり続けてほしい。そしてもっとたくさんの人に触れてほしいと感じました。一緒に触れてみませんか?

 

【神戸ソーシャルセミナーwith 公益財団法人PHD協会 坂西拓郎氏と研修生(2019.5.8)】

みなさんこんにちは!

学生ライターの下尾です。長い長ーいGWが終わりましたね。いかがお過ごしでしょうか。

そんな5月最初のソーシャルセミナーはSDG課題8「働きがいも経済成長も」をテーマにPHD協会の坂西さんと、ミャンマーからの研修生モーママさんにお話し頂きました。

〈平和と健康を担う人づくり―PHD協会とは?〉

“ともに生きる社会の実現”を目標に掲げ、アジア、太平洋地域からの研修生の招へい、研修後のフォローアップを通して人々による自立した村づくりと生活向上に協力しています。また、日本の人々も同地域の人々との交流を通して学び、自らの価値観、生活様式の見直しを図ることで、平和(Peace)と健康(Health)を担う人材を育成(Human Development)している、それがPHD協会です。

―1分間、スライドをお見せします。セミナーはそんな坂西さんの言葉からスタートしました。スクリーンには、笑顔や真剣な顔をした子どもたちの顔が1人ひとり映し出されます。1分間で映し出されたのは12人。そして、坂西さんから次の問いが。

「1分間の間で子どもたちの身の上に不幸なことが起こりました。それはなんでしょう?」

宗教的迫害、家族を亡くした、参加者から答えが飛び交います。もちろん、それらも十分に考え得ることなのですが、坂西さんからの答えは、“子どもたちの死”。現在、1分間で約12人の子どもが亡くなっているとのこと。20年前は1分に20人亡くなっていた、つまり3秒に1人の計算です。年々その数は減ってきているとはいえ、未だに死を余儀なくされる子どもたちは存在します。特に5歳未満の子どもは肺炎や下痢、マラリアといった予防可能な病気で命を失ってしまうことが多いそうです。「ちょっとした知識があれば予防できる病気で命を落とす子どもたちを少しでも減らしたい。村の最前線で子どもたちの健康を守る、PHDではそんな人づくりをしている」と坂西さんは語ってくださいました。

〈人とのつながり―人づくり〉

約20年前、もともとフェアトレードで生産者の収入向上プロジェクトに携わっていた坂西さん。ベトナムの農村から手工芸品を公正な価格で買い付け、日本で販売を行っていました。当時はアジア雑貨が流行っており、飛ぶように売れたといいます。しかし、日本での反応や売り上げを報告するために村を訪れた際、坂西さんはある違和感を抱きます。初年度訪れた際は、村人たちは伝統的な村の踊りや料理で歓迎してくれたそうですが、3,4年と時を経るにつれ、道が出来たり、村人たちがバイクを購入していたり、村の様子に大きな変化が表れました。そしてあるとき、坂西さんは村人に「テレビを見よう」と声をかけられました。つまり、結果としてプロジェクトは成功し、彼らの収入は向上しました。もちろん、村の伝統的なものも、完全に廃れたわけではありません。しかし、坂西さんはさみしい気持ちを隠し切れなかったといいます。

坂西さんは村の人たちの選択肢を増やすことに関わりたいと考えていました。収入向上プロジェクトが成功した結果、村の人々にお金はまわりました。ですが、当時所属していた団体におけるフェアトレードは、収入を増やすための手段でしかなかったため、それ以上の関わりが出来ないことに違和感を感じていました。また、現地から製品を買い取り、日本で販売するというプロセスで、消費を促しているだけの自分自身にももやもやを募らせていたといいます。私はこれを聞いて、村は物質的に豊かになりましたが、それ以外の問題、村の人々の他の困りごと、もっと言えば、村の人々と深く関われていないことから、フェアトレードという手段に疑問を感じたのではないかと想像します。「現地を訪れられるのは年に1回、もっと期間が空いてしまう時もあった。(中略)―PHDは1年間にたった3人だけ受け入れを行う。フェアトレードの方が受益者は多いかもしれないけれど…」という発言から、坂西さんは、現地の人たちが作ったものを日本で売る、ということではなく、もっと深く、その地域のこと、その地域の人々との関わりに重きを置いていた、そして、その地の人々が自分自身で村の問題に対処できるようにサポートする、そんなことを目指していたのかなと感じました。

坂西さんはその後、熊本県水俣市で水俣病患者の支援や地域づくりへの関わりを経て、PHDの活動につながっていったといいます。

〈チャーミングなモーママさん〉

黄色と紫の素敵な衣装に身を包んでいるモーママさん。これはモーママさんの出身であるミャンマーの伝統的な衣服だそうで、結婚式やお祭りの際に着るものだと教えてくださいました。モーママさんは2013年に日本にやってきた研修生。日本で保健衛生、主に健康のことを学び、村に帰ってそれらを伝え続けています。現在は大学事務員という本職のかたわらで、地域のために毎日奮闘しています。

  • 必須アイテム 日焼け止めは木…?!

ミャンマーで日焼け止めとして使われているタナカという木を見せてくださいました。年間を通して熱いミャンマーでは必須アイテム!臼のようなもので削って顔などにつけるそうです。木の根っこには薬としても服用されるみたいです。坂西さんの「美味しいですか?」という問いかけに「苦いよ!」とモーママさん。会場が笑いで包まれました。

  • 驚き ミャンマーと日本の仏教の違い

「日本のお坊さんは結婚してて、子どももいる!夕食も食べる!」

日本に来て少ししたころ、モーママさんは名古屋のお寺に研修に行く機会がありました。そこで自国と日本の仏教の違いに驚いたと言います。ミャンマーの仏教は主に「上座部仏教」で、五戒をしっかりと守らなければなりません。お坊さんの妻帯も禁止。髪も、ツルツルに整えており、夕食も食べないそうです。モーママさんは日本に来る前、自ら20歳ごろに出家して尼さんになった経験もあるほどの、熱心な仏教徒なんです。(上記写真参照)

  • モーママさんの村での取り組み

①食事改善

なんと、モーママさんたちは1日に料理で油を約500ml(およそペットボトル1本分!)も使うと言います…!その影響で高血圧や糖尿病などの健康被害が出ているとか。そんな状況を変えるため、モーママさんは日本で保健衛生のことを学び、村で伝え続けています。「油を少なくしましょう」初めはなかなか受け入れられなかったようですが、3年程言い続け、少しずつ分かってくれる人が増えてきているそうです。

②ゴミ集め

「村に溢れるゴミをなんとかしよう!」モーママさんの呼びかけでゴミ拾いが始まりました。最初は手で拾っていたのが、トラックを使うようになったりと、協力者が増えてきたのが分かります。それでもやはり、村の約半分の人はまだまだゴミ拾いに理解を示してくれないと言います。

他にもシュエグニという地域にある、内戦被害を受けた孤児が集う孤児院での公衆衛生の取り組み、24時間体制で食事から勉強まで孤児のお世話をする女性、モーモーさんのお話など、たくさん聞かせてくださいました。(なんと、その孤児院には90名から100名の孤児が生活しているそうです…!)

村のために尽力しているモーママさん。村の仲間に考えを伝えるうえで、大切にしていることはなんなのでしょうか。

「自分がやっているところを見せる。料理も油を使わないでやってますよ~。ゴミ拾いも、まず自分がやる」

正しいことをただ訴え続けるだけではなく、それに自ら対処し続け、他の人に行動で示していく姿勢が素晴らしいですよね。

「いつか私が頑張ってることみんな、分かる」これは、モーママさんの苦労がにじみ出るような言葉でした。それでいて、決して暗い雰囲気でなく、終始明るい笑顔でお話ししてくださるモーママさん。心から、村のために動きたい!という気持ちがひしひしと伝わってきます。村の人々のことを真剣に考え、楽しく伝え続けているから、人がついてくるのだろうなと感じました。

  • 坂西さんとモーママさんのお話を聞いて〇

長い間フェアトレードに関心を持ち続けている私としては、坂西さんの違和感はとても興味深かったです。フェアトレード製品を“日本で販売する”、ということに力を入れていると、生産地の人たちとの直接的なコミュニケーションが制限されてしまうのは想像できます。密にその地域と、地域の人々と関わっていくには、PHDの取り組みはとても素敵だと感じました。

モーママさんのリーダーシップにも感激です。今までと異なることを提案することは、いくら目指すべき姿が明確でも、分かってもらうには苦労するもの。また、正しいと分かっていても、なかなかすぐに変えられないこともしばしば…。料理にたくさん油を使うこともその一例だと思います。長年慣れ親しんでいて、美味しいと感じている料理をどうして辞めなければいけないのか、モーママさんの苦労が目に見えるようです。それでも、自ら実践し続け、村の人々に伝え続けているモーママさんの姿勢は、心から見習いたいと思います。

【神戸ソーシャルセミナーwith 公益財団法人PHD協会 坂西拓郎氏と研修生(2019.5.8)】

神戸ソーシャルセミナー、5月のテーマは「働きがいも経済成長も」

今回は公益財団法人PHD協会の坂西卓郎さんとPHD協会の海外研修生だったミャンマーのモーママさんを迎え、坂西さんからは主にPHD協会が取り組まれている活動を、モーママさんからは主にミャンマーやモーママさん自身のことについてお話を伺いました。

 

◎1分間のスライド

1分間、スライドに次々と現れる、子どもたちの写真。その数、12人。

坂西さんは、これは何の数字でしょうか、と私たちに問いかけられました。飢餓になった子どもたちの数、戦争に巻き込まれた子どもたちの数、など参加者からさまざまな回答が出されたのち、これは1分間で5歳未満の子どもが亡くなる数であることがわかりました。

現在は4.8秒にひとり子供の命が奪われているそう。20年前は3秒にひとりだったため、以前に比べれば、状況は改善しているけれども、現在でも、肺炎などの予防可能な病気で失われる命がたくさんあることを述べられていました。

 

◎PHD協会の活動について

PHD協会の組織の目的は、PHD協会のホームページによると、「アジア・南太平洋地域からの研修生の招聘、研修後のフォローアップを通して、草の根の人々による自立した村づくりと生活向上に協力すること。日本の人々もアジア、南太平洋地域の人々との交流を通して学び、そこから毎日の生活を問い直し、平和(Peace)と健康(Health)を担う人材を育成(Human Development)し、『ともに生きる』社会をめざすこと。」とあります。

 

このように、PHD協会では草の根の交流による人材育成により、アジア・南太平洋では、自立した村づくりの推進による生活の向上、日本では価値観・生活様式の見直しを行い、ともに生きる社会の実現を目指し、活動しておられます。

 

また、PHD協会の研修生は草の根の農村の人たちを連れてくることが特徴です。特に農村の人たちには海外で研修を受ける機会が極端に少なく、今回来ていただいたモーママさんには、この機会にしか、海外で研修を受けるチャンスがないほどでした。

 

PHD協会では支援を行う際、金銭的な支援は行わず活動されています。支援には「魚をあげるか、魚の釣り方を教えるか」という2種類があり、前者は必要な物資を提供すること、また後者は考え方ややり方を提供することであると教わりました。そして、PHD協会では、後者の支援を大切にしておられます。

 

そして、PHD協会は「ないものねだりではなく、あるもの探しを!」を大切に活動されています。モーママさんは「私の村に良いところは何もないと思っていた。でも今わかります。私の村いいところいっぱい」という言葉を残されています。隣の人と話さなかった日本でのホームステイで、モーママさんの村では、みんなのことを知っている、みんな親戚のようであるという良さに気づいたそうです。

 

◎NGOの人手不足について

NGOは東京一極集中で、東京以外は人材不足の傾向があるそうです。NPOも人材不足の傾向はあると思いますが、「お金よりもやりがいを」求めて従事するようになる人も増えては来ていることもあり、国内の方がダイレクトにその活動の成果を知ることができる傾向があることや、神戸のNPOが活発なこともあり、NGOの人材不足を感じることが多いようです。

 

◎坂西さんがPHD協会に参加したきっかけ

坂西さんは、高校生の時に阪神淡路大震災を経験されました。その際、自宅が半壊となり、学校で寝泊まりの生活のなかで、地域の人たちと炊き出しやバケツリレーを行ったことが初めて地域に触れる経験だったそうです。坂西さんは、その輪に触れることが楽しく、地域に興味を持つようになり、また高校の生徒会でユニセフ募金を行ったことがきっかけで、国際協力にも興味を持たれるようになりました。そして、収入よりもやりがいを求めて、商社を経て、PHD協会に携わられるようになられ、現在に至ります。

 

◎ベトナムでの国際協力について

坂西さんが経験された国際協力のひとつに、ベトナムでのフェアトレードがあります。しかしそこには、ビジネスの成功と同時に葛藤がありました。

20年前、ベトナムの雑貨ブームが起こったため、ビジネスとしてその雑貨をベトナムの農村で作ることとなりました。すると、そのビジネスは大成功。しかし、その事業がうまくいった後、その村を訪れると、以前は伝統的な踊りなどでもてなしてもらっていたにもかかわらず、その踊りはなくなり、代わりに日本製のテレビを見る娯楽が生まれ、「テレビを見ようよ」と言われたそうです。

坂西さんは、これでよかったのだろうか、と葛藤されました。そして結局、その村は後にすることになりました。

 

◎モーママさんのお話

坂西さんのお話のあと、モーママさんのお話を聞きました。モーママさんは現在27歳で、6年前研修生として、日本で活動されていました。

ミャンマーでは、おしとやかで、自分の意見を言わない女性が多い中で、モーママさんのはきはきとした、自分の意見を言う女性がいることに坂西さんが驚かれたという話も印象的でした。

 

◎タナカ

タナカ、日本人の苗字ではありません。タナカという木のことです。タナカを石で擦り、日焼け止めや化粧品のように肌につけて使用するようです。実践していただきました。

◎ミャンマーの宗教について

ミャンマーは上座部仏教であり、モーママさんも五戒(殺生をしない、お酒を飲まない、うそをつかない、不倫をしない、盗みをしない)を守っておられます。また、ミャンマーのお坊さんは結婚せず、お酒も飲まず、12:00以降はご飯を食べないために、日本のお坊さんを見たときには大変驚いた、という話が印象的でした。モーママさんも20歳ころに10日間出家をしたそうです。

◎ミャンマーの料理

ミャンマーでは、料理をするたびに油を毎回500mlは使用するほど、油っこく、また塩辛い料理が多いそう。それが原因で高血圧、糖尿病の人が多くいるため、自分の身体は自分で守ろうと、モーママさんは啓発運動に取り組まれています。

そのため、ベトナムでの油っこく、塩辛い料理に慣れ親しんだモーママさんにとって、日本の味噌汁は、味がなく、まずかったとおっしゃっていました。

◎ミャンマーでのスラムの拡大

ミャンマーでは、スラムが拡大していることも問題です。貧困の中、15,6歳で子供を産み、その子供も児童労働に従事することになるというスパイラルが生まれていると知りました。また、ミャンマーでは、たくさんの児童労働がおこなわれ、貧困から抜け出せない状況にあります。

 

◎モーママさんの活動

モーママさんの活動は多岐にわたり、小さい子供たちのための図書館を開いたこと、HIVが問題になっているために避妊などの家族計画について教えること、学校の勉強を教えること、ごみ問題を解決しようと呼びかけ、回収することなどさまざまです。

普段、モーママさんは夜間大学の事務員の仕事を16:00まで行い、その後自分の村を中心に活動をされています。

 

 

 

このセミナーが終わった後、モーママさんとお話しするチャンスがありました。モーママさんは大学まで進学されているのですが、大学へ進学しようと考えたきっかけについて尋ねると、「家族は誰も大学に行かなかったが、行く、と言って行った。行かないと世界が広がらないと思った。行ったら実際に世界が広がった。」と答えられました。大学で自分の世界を広げ、さらにモーママさんは、大学で学んだことを自分の村で実践しています。

その事実が、強烈に私の心の中に残ることとなりました。なぜなら、私は今まで、大学で世界を広げる、そしてそれをどこかで生かす、ということができていただろうか、と反省させられたからです。なんとなく、大学生になって、与えられた授業をこなして満足し、大学生になっても、お客様気分でこの世を生きてきたことを痛感させられました。

もちろん、モーママさんのように生きることができるだけがすべてではありません。しかし彼女からあふれ出す力強さは、実際に周りの人間に影響を与え、動かせるほどに強く、魅力的なものでした。

私もそれにひとつでも近づきたい、と思いました。本当に私にとって大切な出会いでした。

(神戸ソーシャルセミナー)6月のテーマは「クリーンエネルギー」

【1】神戸ソーシャルセミナー with シン・エナジー

6月お一人目のゲストは地元神戸の企業、エネルギーの総合プロデュース&エンジニアリング企業シン・エナジー㈱の乾社長。
太陽光やバイオマスなどの循環型エネルギー普及を担う取り組みについてお話しいただきます!

開催日時
2019年6月12日(水)19時~20時30分

ゲスト
シン・エナジー株式会社 乾 正博 さん
https://www.symenergy.co.jp/

参加費
無料

会場
協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

※神戸ソーシャルセミナーとは
月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、毎週水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!
※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーにご参加ください。

申込
件名に「6/12 シンエナジーセミナー参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

 

【2】シネマフューチャーセッション with おだやかな革命上映会


複雑に絡み合う社会問題や多様なニーズ、困難な状況を乗り越えるため、多様なステークホルダーと「新たな関係性」「新たなアイデア」を生み出す協創ワークショップを毎月月末土曜日に開催してます。
2019年度6月はSDGsのゴール7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」キーワードにみなさんと対話します☆

今回はシネマフューチャセッション!これからの時代の「豊かさ」をめぐる物語「おだやかな革命」を見て、平和で公正な世の中を考えてます!
http://odayaka-kakumei.com/theater/#area5a

未来を一緒に創りましょう!

開催日時
2019年6月22日(土)16:30~19:30
※いつもと時間が異なります!ご注意ください!!

会場
協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

参加費
無料

定員
20名

協力
関西フューチャーセンター
https://www.facebook.com/kansaifcn/

申込
件名に「6/22 シネマフューチャーセッション参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

【中止になりました】神戸ソーシャルセミナー with クリーンエネルギー


6月お二人目のゲストは、次世代太陽電池などの研究をされている神戸大学工学部の喜多先生にお話しいただきます。最先端の技術だけでなく、エネルギー政策や循環型経済構築のための課題や展望などについてもお話しいただきます!

・開催日時:2019年6月26日(水)19時~20時30分

・ゲスト:神戸大学大学院工学研究科
電気電子工学専攻フォトニック材料学研究室
喜多 隆 教授
http://www.research.kobe-u.ac.jp/eng-photonics/

・参加費:無料

・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

※神戸ソーシャルセミナーとは
月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、毎週水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。
また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!
※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーにご参加ください。

6月のテーマはSDG7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

申込:
件名に「6/26 クリーンエネルギーセミナー参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。