【臨時休館のお知らせ】

神戸市協働と参画のプラットホームご利用の皆様

いつもプラットホームをご利用ありがとうございます。
この度、新型コロナウイルス感染症対策における感染防止のための神戸市方
もありまして、感染防止の観点から
 
2020年2月29日(土)~3月15日(日)まで
神戸市協働と参画のプラットホームは「臨時休館(閉館)」させていただきます。
※隣接する神戸ソーシャルキャンパス、ソーシャルブリッジに関しても同様の取り扱いとさせていただきます。
ご利用いただいておりますみなさまには、急なご連絡で大変申し訳ございませんが何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
寒暖差の激しい日々が続くこともあります。お体の方ご自愛いただければ幸いです。
協働と参画のプラットホーム コーディネーター

【神戸ソーシャルセミナーwith神戸大学大学院工学研究科教授 喜多隆(きたたかし)氏 (2020.02.26)】

2月の神戸ソーシャルセミナーのテーマは、SDGs7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」です。

次世代太陽電池などの研究が進む神戸大学工学部の喜多先生に、日本のエネルギー政策の状況から再生エネルギーの未来について語っていただきました。(セミナーここから)

 

今年2月から神戸大学のSDGs担当学長補佐になりました。まずは神戸大学のSDGsに対する取り組みからお話したいと思います。5つの柱があります。

(1) 新しい技術・産業・社会の創出

(2) V.スクール:携帯電話がスマートフォンに変わったように、昔からあった技術を少し視点を変えることでイノベーションを起こす。そんな価値創造がどうやって生まれるか、それを研究していこうというものです。

(3) 国際協力:64カ国373大学と学術交流協定を結んでいます。

(4) 地域/自治体との連携:スマートシティ、水素の話、地下街の空調AIなど、町の作り方を自治体と一緒に考えていくようにします。

(5) 学生アンバサダー:インターンシップとして取り組んでもらっています。

 

*日本のエネルギーの状況

日本のエネルギー問題を見通すための、3つのポイント。

  • 日章丸事件

これは出光がはじめてイランから石油を買ったという事件で、「海賊と呼ばれた男」で有名な話です。日章丸とはタンカーの名前です。ペルシャ湾ホルムズ海峡をイギリスが封鎖した際に、日本のタンカーがその封鎖を突破してイギリスの植民地だったイランと独自に交渉し石油を持ち帰ったのです。中東で日本の信頼が高いのはこのことに起因します。出光佐三は神戸大学出身で、校内には出光記念講堂があります。この事件以降、日本では石油需要が増えていきます。

  • オイルショック

中東の政情不安によって石油が入ってこなくなった事件です。ここを起点に天然ガス、原子力が増えています。

  • 東日本大震災

震災が起こる前までの日本は、原子力、LNG、石油、石炭エネルギーの使用がほぼ均等だったのです。これをエネルギーミックスとよぶのですが、震災後原子力が止まり、電力需要を天然ガスが補っています。また石炭需要も増え、そこから発生するCO2の排出が国際問題になっています。

 

*世界のエネルギー事情

<エネルギー構成分布図>

※詳細は「IEA“Key World Energy Statistics 2017”」

東アジアは石炭石油の比率が高いですね。(中国:石炭・石油計70%強、インド:同75%程度、インドネシア・同65%程度など)アイスランド、ノルウエーはほぼ再生可能エネルギー(水力、地熱、太陽光、太陽熱、風力、潮力、バイオマス等)100%。よくやっていますね。日本はエネルギーミックスがある程度とれている状況です。特徴的なのはフランス。原子力の比率が非常に高い(全体の75%程度)です。その分CO2の発生は少ないです。再生エネルギーを推進しているドイツは環境意識が高いといわれています。でもフランスから電気を買っており、未だ原子力の力を借りていることになります。大陸でつながっているとこういうことができるのですが、日本の場合は島国で孤立しているため外からエネルギーをもってこないといけないことも覚えておいてください。

<一人当たり電力消費量>

※世界平均:2.97MWh/Capita。日本7.75MWh/Capita

アイスランド(53.16MWh/Capita)、ノルウエー(23.65MWh/Capita)のように北欧の国はめちゃくちゃ電気つかっているのがわかります。これはヒーターによるものですね。CO2を出さないように再生エネルギーでつくった電気でヒーターを動かしているのです。薪で火を焚くということはもうしないのです。進んだ国です。我々が学ぶところがたくさんあります。

<再生エネルギー利用率をみると日本は?>

アイスランドは90%近く。すごいですね。ドイツで10%、日本は4%です。

でも絶対量がわからない。

<再生エネルギー算出量>の順で見てみると

(日経新聞2014年10月13日朝刊より喜多先生作成)

アメリカが一位。カナダ、ドイツと続き、実は日本は6位です。(2014年データ) 今はイタリア抜いてさらに上位になっています。

このように絶対量で見ると、小さな国土の日本もがんばっているのです。

 

*再生エネルギーが抱える課題

再生可能エネルギーは自然の力を活かしたクリーンなエネルギーです。しかし、エネルギー全体の数パーセントしか賄えていません。なぜかといえば、設備利用効率が問題となるのです。

太陽光発電では夜は発電できません。おまけに曇りや雨が降る日中も無理です。最終的に設備利用効率は12%程度。これが一番大きな問題です。水力発電も雨が降らないでダムに水がたまらないとどうしようもない。風力発電も風が止んでしまえば発電しません。効率も20%。水力発電が昔から利用されているのは稼働率45%だからです。それにくらべると原子力は70%あります。設置すればほぼほぼ回収できる。同じお金を投資してもリターンされる費用が変わってくる。経済的に考えると、石炭、原子力に目がいってしまう。これが再生可能エネルギーの導入がはばかれている理由です。

*太陽光発電がほかのエネルギーと違う点。

実はほかの発電方式はすべてモーターを回しています。石油なら燃やしてモーターを回すことで発電する。原子力もお湯を沸かしそのスチームでタービンを回すことで発電しています。太陽光発電だけは回す必要がない。回すものがないのです。

そこがユニークであり、魅力的なところです。モーターを回さないから騒音も出ません。家の屋根にのせて発電する事もできてしまうということです。

*太陽光エネルギーは1平方メートルあたり約1キロワット

すごいでしょ。今の世界のエネルギー消費量で比較すると、地球に注ぐ1時間の太陽光エネルギーの量がちょうど世界で我々が使うエネルギーの総量に匹敵するといわれています。極端なことをいえば、地球全体の面積1%に変換効率10%の太陽光発電装置を設置すれば、すべての電力をつくることができることになります。どこにつくるんだという話はありますが(笑)

*太陽光発電コストは安くない

原子力発電所を1基作る費用は3000億円です。その原発1基での発電量は1000メガワットといわれていますが、これはメガソーラー1000個分に相当します。実はメガソーラー1基つくるのに2.5億かかるのです。だからほぼ同じぐらいのコストになる。太陽光発電は決して安くありません。

では何が高いのか。太陽光発電の費用でパネルはそれほど費用がかかるものではありません。生み出した直流の電気を生活に使うためには交流に変換しないとといけない。この変換に結構なコストがかかります。さらに家庭で発電した電気を売る、買うという時には、エネルギーバランスを調整する機械が必要になります。

 

*エネルギー需給バランスと再生エネルギーの相関

(経済産業省 資源エネルギー庁webサイト「エネルギーの今を知る10の質問」より)

 

電力需要ラインは朝日とともに上昇、一旦昼に下がりまた上がって、夜になる。この曲線はアヒルに似ているのでダックカーブといわれています。グリーンのラインが太陽光。火力発電がバックアップ電源。つまりクイックな発電で電力需要ラインを「抑制」「焚き増し」と調整しないといけない。曇りの日は太陽光発電だけで電力をつくれないので、足りない分をバックアップ電源で電力を供給しないといけない。どうしても火力発電が伴います。太陽光発電を推進するには、CO2を発生させる火力発電も導入せざるを得ないことになる。ちょっとここが問題。

ベースロード(長期固定)電源。これはクイックには動かない発電装置ですがここはCO2を排出しないのでここを押し上げていけばいいと政府が考えています。すると今度は太陽光発電をあまり推進してはダメとなる。2018年九州電力で太陽光発電の出力を制御することがありました。電力の需給バランスが崩れると最悪停電を起こしたりするのです。

 

*太陽光の降り注ぐ場所と、人間が居住する地域

太陽の日照量は地域によってかなり差があり、日本は中間にあたりオーストラリアや北アフリカ、や南部アフリカの砂漠となっている地域は非常に日照量が多い地域です。ここに太陽光発電を設置すればいいのですが。こういう所にはあまり人は住んでいません。ここで、「夜の世界地図」を見てみると、東部アメリカ、ヨーロッパインド、そして中国東部、日本と日照量の比較的少ない地域に夜の明かりが集まっています。これは人が居住していることを示しています。逆になっていますね。つまり人間にとって生活しやすい涼しい場所に住んでいるのです。

結局太陽光がよく採れる地域で発電しても、人が住んでいる地域に電気を運ぶ必要が起こります。電気のエネルギーを何かに蓄えて運ぶということが必要です。方法のひとつはバッテリーにチャージする。神戸市が行なっているように水素に変えることもひとつ。電線で運ぶということもありますが日本は島国なのでオーストラリアからは運べない。ドイツはフランスから電気を買っていますが陸続きなのでいとも簡単にできるのです。

(※日照量に関する分布はmeteonormのデモページ「World – Yearly sum of Direct Normal Irradiation (DNI) (1991 – 2010), grid cell: 0.125°」参照

https://meteonorm.com/en/demo-files-maps

※「夜の世界地図」に関しては下記Flickerのサイトをご参考ください。

https://www.flickr.com/photos/luanrsantos/2055141566/

電気を水素にするとは何か。水に電圧を加え電気分解します。水から水素を発生させるのです。その効率は8割です。その水素をもう一度電気に変える。今度は効率5割になります。たとえばオーストラリアで電気を水素に変えて日本にもち帰り、もう一度電気に戻す。つまり8割の5割で元の電気からすると4割になってしまいます。だから20パーセントの太陽電池を使うと8パーセントの効率になる。どうしてわたしが高効率の電池の研究を目指しているかがここのポイントです。

仮に50パーセントの太陽電池ができたとすると、移動した先で4割の20パーセントの電気を利用することができる。今市販の太陽光電池の変換効率が約20パーセントなのでほぼ同じ効率となる。そこで50パーセントの効率の太陽光電池をつくることが、わたしの研究におけるひとつのモチベーションになっています。

*高効率の太陽光発電の研究

太陽光発電の歴史。1839年、金属に光をあてると発電することをフランスのベクレルが発見しました。1883年には、セレンという毒物で発電することをアメリカのフリッツが発見。1954年Bell研究所がシリコン太陽電池を発明しました。今ではいろんな太陽電池が生まれています。私が研究しているガリウム砒素という毒物が入った太陽電池は変換効率がいい電池です。1974年シャープが太陽電池で動く電卓を開発。サンヨーはアモルファスシリコン電池といって瓦屋根のような曲面の太陽電池をつくりました。最近では人工衛星に搭載する高性能な多接合型集合太陽電池というものがあります。

効率の良い太陽電池ということでは、レンズでしぼる太陽光発電があります。光を全方位から取り込むと変換効率も上がる。レンズでしぼれば効率も40%まで上がり、使う半導体も少なくてすむ。ただ問題は常に太陽光を集める向きにパネルを追随しないといけない。そのために電気を使い、設備も大きくなってしまうのです。

 

わたしの研究は「太陽電池に利用する量子ドットの作成」です。効率よく太陽光を集めることができる高価な装置が神戸大学にあります。ヒ素をつかうと波長が長くなることがわかっており、この装置を使い、いろんな材料を積み重ねてエネルギーをいかに吸収するかを研究しています。機会があれば大学を見学してもらえるようにしたいと考えています。本日はありがとうございました。(喜多さんのセミナーここまで)

 

<ネーミングライターは何を感じたか>

国際社会においてSDGs、つまり持続可能な未来のために日本が何をすべきか、何をしているのかを主張することはとても重要である。エネルギー政策においてもしかり。ただし、原子力、再生エネルギー、CO2問題。複雑にそれらは絡み合っている。石油、石炭などの有限資源も自然エネルギーもそれだけでは万能ではないということをセミナーで知った。ついつい無力感に行き着いてしまうところだが、喜多先生はバックキャストの発想が大切だと質疑時間の中で語る。未来起点で少し無理レベルの目標を定める。そうすることで今までにない発想が生まれゴールへのルートを見つけることになるというものだ。今ある限界を創造的に破壊するための柔軟性を説く神戸大学のV.スクール活動のこれからに注目していきたい。(洛林舎)

【神戸ソーシャルセミナーwith神戸市水道局 児玉成二(こだませいじ)氏 (2020.01.29)】

1月二人目の神戸ソーシャルセミナーのスピーカーとして、神戸市水道局から児玉さんにお越しいただきました。SDGs6「安全な水とトイレを世界中に」のテーマで、知られざる水道についてのあれこれ。さらには持続可能な水の管理や衛生についての神戸市の取組みについて詳しくお話を伺うことができました。

 

児玉さんはこれまで街づくり、交通事業、病院事業などの公益事業に携わってきた経験があり、現在勤める水道局での事業も税金で賄っているのではなく、料金だけで成り立っていると自己紹介を始めました。

自身が担当してきたこれまでの業務内容と水道事業を比較して1)地域独占、2)資産共有(住民の敷地内に給水施設を敷いていて資産を共有している)、3)水源や水の配り方は全国の水道事業によってさまざまで比較できないことが違いだと挙げています。そんな水道事業についてセミナー参加者にクイズが出されました。

 

ではここで問題です。神戸の水道料金は全国的にみて高いか安いか。

正解は「安い」です。

水道の使用量はご家庭で使われる平均がおよそ15m3(立米)といわれています。この数値は昔より減っています。理由としては一世帯あたりの人口が減ってきているということと節水機器の進歩。水道料金が一番高い新潟で3,800円、神戸は1,700円です。神戸では平均的な家庭が使われる量で算出した基本料金を安く抑えています。また神戸は震災がありましたので20年間料金改定をしていません。他の地域は10年程度で改定しているので、その点も違います。

ちなみに月に1,700円というのは、一日にして5,60円です。買えば100円ほどの500mlのペットボトルの水も水道水なら0.06円。1円もしません。毎日1本1年間ペットボトルで水を飲んだとして、買えば36,000円ほどするのが、水道水なら20円ほどで済みます。生活用水で使うだけでなくて、飲み水として考えても安全で安いという事です。

 

次の問題です。水道水を配る配水管ですが、これを全部つなげるとどれぐらいの長さになるでしょう?

600km、1,800km、4,800kmのどれか。

正解は4,800kmです。

配水本管といわれる直径200mm以上の管が1,800kmあります。これが人間の身体で言う動脈にあたります。そこから毛細血管のように各家庭につながっている配水管があり、それをあわせて4,800kmとなります。神戸の場合大きな河川がないのでどうしてもダムが水源になります。千苅(せんがり)ダムが神戸市北区と宝塚市、三田市の境界に位置する場所にあります。そこから水を引いているのですが、それでも足らないので琵琶湖・淀川水系を水源とする阪神水道企業団から水を買ったりしています。

貯水池ポンプ場の数は、51カ所。配水池も127。大阪市の10倍ほど。水源も遠く、また六甲山脈があり高いところに住む地域の方へ水を上げていく必要もある神戸市ですが、それでも大阪市と大きく料金が変わらないという点で、がんばってきたと言わせてください。

 

*神戸市水道局の現状と課題

これはどの町でも言われることですが、水道施設の多くは高度成長期に整備されたものです。神戸は1868年に開港。町に人やモノ、文化が集まり、そこに伝染病も入ってきて,1890年にはコレラが大量発生。チフス天然痘とあわせ約1,100人の方が亡くなりました。当時の神戸区は10万人ぐらいいたとされますので約1パーセントの人に相当します。現在に換算するとなんと1万5千人。阪神淡路大震災で亡くなった方総数の約2倍。神戸だけで3倍にあたる人が亡くなられたことになるのです。そこで衛生的な近代水道が必要だとイギリスのバルトンさんという技師の指導のもと、1900年神戸水道ができました。今年はそこから120年になります。その記念と啓発の思いからロゴマークをつくりました。

 

120年も経っているということからもわかるように、古くなって交換しないといけない水道管の数が非常に多くなってきています。現在、年間40km分の管の交換を目指していますが、全長にして4,800kmありますので全部交換するのに120年かかってしまいます。管の傷みぐあいもそれぞれ。水道管は一律に傷みません。土壌や使われ方、水圧で変わります。その辺りを見極める必要があります。ではもう一つクイズです。

 

水道管1km更新するのに費用がいくらぐらいかかるでしょうか。

1000万、5000万、1億円どれでしょう。

正解は1km1億円になります

なぜ1億もかかるか。もちろん管の大きさや工事の場所にもよります。夜間の工事ならさらに割り増しになる。新設管なら入れるだけですが、既存の管は昼間なかなか工事できず、断水の問題もあります。昼間に断水して工事ができれば良いのですが、断水できない場合はその管の横に仮配管をして水を止めないように作業し、本管を取り替えてからまた仮配管を撤去する。こんな工程になり長い間道路を占有することにもなる。時間もお金もかかるのです。

 

*SDGsに関する取り組みについて

まず世界の水道の状況について。
世界で水道の恩恵を受けられていない(基本的な給水サービスをうけていない)人の割合は、12パーセント、約6.6億人に相当します。さらに安全な水を入手できない人までを含めるとさらに17パーセント増えます。
地域でみるとアフリカと東南アジアになります。
だいたいこの地域で水を運んでいるのは女性と子どもですね。もしここに水道を敷くことができたら、女性や子どもたちの水運びの時間を学びや仕事の時間に変える事ができるのではないか。そういった意味ではSDGsの教育の機会やジェンダーフリーといったテーマにも関係してくると思います。

SDGs6のテーマでいえば「安全な水を敷地内でいつでも使える状態にする」。これを実現することで、健康と福祉=命をつなぐゴールにもつながります。

 

日本は今でこそ水道の普及率は高い水準にありますが、100年前は途上国と同じような状況だった。ならばその経験を生かして国際貢献していく必要があるのではないか。そこで神戸市では、平成22年に指針をつくり、国外に出かけて直接支援する活動を行なっています。最近の主な活動としては、ベトナム ロンアン省で工業団地をつくる計画段階から参画。職員を派遣しています。同じくベトナムのキエンザン省フーコック島という観光地ではホテル建設が進み水の需要が急に増えたことで起こる問題への対処です。イギリスの植民地だったスリランカにも行っています。当時イギリスが敷設していた水道管が老朽化し、悪化した水質を改善すべく、わたしたちが貢献しています。ルワンダのキガリ市とはIoT分野で提携することになり、水質問題、漏水検査のために職員を派遣しました、現地は山も多く神戸と地形が似ているので我々の技術や経験が役立てるのではないかと思っています。

 

2つめの例です。JICAが行なっている途上国向けの研修を3年契約で神戸市が受託しています。

昨年度の事業では、1ヶ月間6カ国6名の方に水質水源に関わる講義をして、漏水計画の立案あるいは国の課題に対するアクションプラン作りをしました。

このようにして、水質分析、応急給水、漏水調査の実践などといった研修内容で、これまで24カ国210人の受講生を受け入れてきました。

 

*そのほか水に関するSDGsに関連する日本での取り組み

*防災拠点になる学校や病院を優先して行なっている水道施設の耐震化工事。これはSDGs9のインフラや11のくらしにも繋がっていると言えます。

*関西電力のVPP(バーチャルパワーポイント)事業への参画。余った電力を使い計画的にポンプで水を汲み上げるなど、電力の需要調整弁として水道事業を生かす試み。

*スマートメーターの開発。現在検針は人の手で行なっていますが、デジタル情報にして無線で飛ばすことで、瞬時に日々のデータを集めることができるようになります。もし漏水が発生してもすぐに見つけることができる。将来的には水の使用有無で高齢者の独り住まいの見守りができるなど、様々な社会課題の解決にもつながると考えられます。

*AI技術の活用。毎日のデータをモニタリングしていくことで、AIが交換すべき水道管の場所を判別しスポットで付け替えるようにできるのではないかと研究を進めています。

 

わたしたち水道局はこのように取り組んできていますが、みなさんにもこれから一緒に取り組んでほしいと呼びかけていることが2つあります。

 

1災害時の応急給水への市民参加

このマークをご覧になったことがありますか?

 

災害時に使用できる貯水機能のある場所を示すマークです。

災害発生後、水を運搬できる距離がおおむね2kmと考え、市内62カ所に貯水機能のある水を溜めたタンクを整備し、いざという時の給水拠点にしているものです。

ホームページで公表していますのでみなさんの家の近くにある場所を見つけてみてください。

https://www.city.kobe.lg.jp/a75879/bosai/prevention/water/disasterpoint/10/index.html

あと貯水機能のない災害時の給水拠点についても紹介します。

「いつでもじゃぐち」

配水池から拠点まで強度の高い耐震管でつなげている給水拠点です。小学校などに設置して平常時は子どもたちが蛇口から水に親しみ、災害時は給水栓になるものです。

「ふっQすいせん」

防災コミュニティってご存知ですか?だいたい小学校区に1カ所あります。そこに給水点を整備しています。200カ所つくり、できるだけ生活に近い場所で水を汲んでもらうようにしています。

みなさんにおねがいしているのは、地域で給水訓練をしていただきたいということです。災害で水道に問題が起こったとき、少しでも早く市民の方が自力で給水作業ができるようになってほしいと思っています。そこで装置のある倉庫の鍵を地域の方にお渡ししています。

 

2水道水の有効利用

水道局の広報活動です。LOVE&WATERというテーマでパンフレットや専用サイトを作っています。水や空気というものは当たり前にあるように思われますが、未来に向けて安全な水の存在についてもっと関心をもっていただこうと、様々な形の広報活動をしています。

例えば水をテーマにした写真展の開催や、オリジナルグラスとかコースターも作りました。賛同いただいたお店に入ると神戸市水道局と書かれたグラスで水道水の水が出てきます。そこで「この水は水道水なんだ、美味しい水だな」と思ってもらいたいと考えたアクションです。市内18店舗に協力いただき評価をいただきました。最近の取り組みはマイボトル給水。ペットボトルの水を持ち歩くのではなく、より環境にやさしいマイボトルを持ち歩いていただいて、そこに無料で水道水を給水できるようにしようと、給水ポイントをマップで紹介しています。

そのほか産官学共同で「おふろ部」というユニークな取り組みをしています。「おふろのキュレーションメディア」と称したホームページがありますので、ぜひご覧になってください。

https://ofurobu.com/

 

*メッセージ

みなさんとの共有財産である水道施設です。将来にわたり水道水の安全性を保つために、市民の方々と一緒に未来につないでいきたいという願いがあります。広報するわたしたちだけでなくみなさんのSNSなどでも発信していただき、いろんなアイデアやこれまでにない発想を集めてこれからに活かしていきたいと思います。本日はありがとうございました。(児玉さんのセミナーここまで)

 

<ネーミングライターは何を感じたか>

神戸という町は本当に海と山が近く、高低差のある様々な地域に人の住まいがあります。遠く離れた水源から全ての家庭に水を24時間365日安全に届けることの大変さを学ぶ機会になりました。セミナー参加者からは水道の民営化に対する不安、一律料金について、浄水、排水、下水のコストなど多くの質問が寄せられました。公務員である児玉さんからはこれまで一貫して公益事業に携わってきたと紹介がありました。水道は共有財産である。そう話す児玉さんの声を聞きながら「公共善」という言葉が脳裏に浮かんできました。ついつい自分の利益ばかりが優先される現代社会において、あまねく便益を行き渡らせるためにどうすればいいかを考え実行されてきた人なのだと思い至ったのです。持続可能な社会の実現にはこうした多角的な視点を持つことが必要です。効率の良い水道事業がここ神戸で実践され、そのノウハウが全国に、そして世界に広がっていくことを願っています。(洛林舎)

【神戸ソーシャルセミナーwith 学生BYCS 登里祥伍(のぼりしょうご)氏 (2020.01.22)】

2020年最初の神戸ソーシャルセミナーのスピーカーは、認定NPO法人FUTURE CODEの学生部BYCS(バイクス)に所属する登里祥伍さんです。SDGs17「パートナーシップ」に関わる海外支援活動についてお話していただきました。また後半には、来場された方と今後の活動に対しての悩みの共有と解決のためのアイデアを募るワークショップを開催されました。

 

会場にはBYCSメンバーが多く集まる神戸市外国語大学の学生スタッフが集まり、セミナー参加者とともに活発な意見交換が行われ、参加者の中にはブルキナファソからの留学生がいて、貴重な現地情報を伝えてくれました。

 

*団体の紹介から
わたしたちは認定NPO法人FUTURE CODEの学生部BYCS(バイクス)と申します。 団体名であるFUTURE CODEという名前の由来ですが、「世界中の医療に未来への鍵を」という思いが込められています。代表の大類は、外科医としてハイチ大地震の際に緊急医療支援チームとして現地に赴任したことがきっかけで、この団体を立ち上げることになったのです。

そしてわたしたち学生部BYCSですが、医学生の集まりではありません。外国語学部や社会学といった文系学生も多く、医療をテーマにしたNPOの中でソーシャルビジネスに取り組んでいます。

どういう活動かといいますと、西アフリカにあるブルキナファソという国で採れるシアバター。シアの実から採れる植物油脂で、現地では昔から保湿成分として使われていました。そのシアバターを輸入してハンドクリームにして日本で販売することで、その利益をFUTURE CODEの医療支援活動の資金に充てようとするものです。

 

*なぜブルキナファソだった?
ブルキナファソでの活動のきっかけは、地域の子どもたちに教育を届けられるようにと活動している地元NPOとFUTURE CODEが出会い、その医療部門をFUTURE CODEが担当する事になったことから始まります。最初行っていた活動は、マラリア予防の蚊帳の管理や井戸の状態確認、幼児院施設の運営などを行いながら、現地の人たちに手の洗い方やトイレの使い方などの公衆衛生面の指導、教育を担当していました。

ブルキナファソにはシアの木が多くあり、高品質なシアバターが採れます。フランスの化粧品会社ロクシタンはハンドクリームで有名ですが、その原料のシアバターもブルキナファソの畑から採られています。

 

*ブルキナファソからの留学生の情報
「シアの木は田舎に行くと畑のなかあちこちにあります。ただ木を植えてからシアの実が収穫できるようになるまで20年くらいかかるのが大変。実の収穫時期は雨期に入るすこし前の5、6月ぐらい。現地ではシアの果実を食べて、その種を集めます。」

 

*ハンドクリームhadanisheaについて
「しっとり、さらさら、肌おもい」と銘打ってこの製品を展開しています。

hadanisheaという名前の由来ですが、「あなたのお肌にシアバターを」ということで、肌にシアー=hadanisheaとわたしたちで名付けました。ちょっと小林製薬さんのブルーレットおくだけ、みたいなネーミングの感じになってます(笑)

20代後半からの女性をターゲットとして価格は1,200円。いくつもの企業から化粧品の製造委託を受けておられる大阪の企業に製造をお願いしています。

 

ポイント(1)国際認証を受けたシアバターを使用しています。

フランスのオーガニック認証であるエコサート認証(注)をこのシアバターは獲得しています。ロクシタンのハンドクリームに負けない品質だと自負しています。

※エコサート(ECOCERT):フランスの国際有機認定機関。オーガニック認証団体の世界基準とも言われ、高い評判と信頼を得ている世界最大規模の認証団体

未精製シアバターを使用しています。精製したほうが長持ちするといわれているのですが、未精製シアバターのほうが肌になじみやすいのです。

ポイント(2)さらさらしたぬりごこちは、肌になじんでべたつきません。

ポイント(3)肌思いであること。5つの化学成分(パラベン、シリコン、鉱物油、合成着色料、合成香料)を使用していません。

ポイント(4)神戸セレクション2020に選定されました。

神戸セレクションとは、神戸らしい、おしゃれで質の高い商品を公募し選定しPRしていく事業です。神戸市の協力のもと、神戸経済の活性化と、新たに神戸ブランドを創出しようという目的で推進されています。

hadanisheaは2020年の選定商品としてこれから全国いろいろなところで販売していこうとしています。

 

ハンドクリームのつけ心地を体験した参加者の声

「ニオイがきついのが苦手だったのですが、これはニオイがしないのでいいですね」(女性)

「本物のシアバターのニオイがしているね」(ブルキナファソからの留学生)

 

*もうひとつのセールスポイント。
わたしたちが売ったhadanisheaが医療支援の活動資金となり、公衆衛生の改善プロジェクトにつながっていく点が大きなポイントです。現地でシアの実を摘む作業は伝統的に女性の作業なのですね。材料のシアの実を購入する段階で、女性に賃金を払っています。こうして雇用の機会を創出することで、より医療にアクセスしやすくなったり、地位向上につながったりすることが狙いでもあります。そこに貢献できればと思っています。

また学生がこのプロジェクトをメインで動かしているということをアピールしたいと思っています。

 

*学生部BYCSが直面している悩み
hadanisheaは2019年3月から発売開始して約1,500本ほど売れたことになります。当初クラウドファンディングで支援を募ったので、実質の売上本数は1,000本ほどです。広報手段としては、BYCSとブランドの2つのSNSでの告知。ほかラジオ、新聞にも取りあげてもらい反響を得た。

学生部の先輩たちが名付け、デザインして製品化したhadanisheaも1年がたち、これからはいつまでにどれくらい売っていくのか、ブルキナファソに次の商品分をいつ発注するか、などを計画していく段階になります。

 

*売上の伸び悩み
ところが現在思ったように売上が伸びていません。去年秋から今の時期は、ハンドクリームが売れる時期だと思うのですが、なかなか売上が伸びない。メンバーではこう分析をしています。

 

*伸び悩みの原因分析
ネットショップの印象:殺風景で面白みに欠けるのではないか。スマホで見てもらう上ではキレイにできていると思うのですが、パソコン画面で見るといびつに見える。それを直したいのですが、ホームページを編集するのに特化した人材がいない。

イベントに参加して販売することが多いのですが、国際協力に関心がある、あるいは福祉・ボランティア活動に関心があるという人が集まる場所ばかりへの出店となり、結果ハンドクリームがほしいと思っている人に全然到達していないのではないか。大学内での販売も同じで、もともと20代後半の女性をターゲットにしてつくった商品なのに、キャンパスにいる学生は年齢がそれよりも若くなってしまう。それに学生は1回買ったらそんなに買い足したりしないと思われる。リーチしていく層が狭い。

神戸市内の店舗で販売できているのは、ほぼNPO法人FUTURE CODEのコネクションやその知り合いの方とのつながりで実現できたところ。学生が店に出向き、製品の説明をして、販売してもらえるようになった実績がまだひとつもない。

最初に計画したビジネスモデルを持続可能にしていくためにどうしたらいいかわからない状態です。それを今日あつまったみなさんにご相談したいと思います。

 

*学生部はこれからどうしていくのか
今主要なメンバーは大学1、2年生が中心です。授業のコマも多く興味は他にもあるだろうしバイトの時間もある。これが3年、4年生になると就職活動もしなければなりません。学生としていろんなことをしたい中でなるべく負担のかかりすぎないようにこの活動をやっていきたいなと思っている。

具体的なこれからのビジョンは描けていないのですが、このサイクルを回すためにもなるべく早く売り切ってブルキナファソの現地へ還元したいと思っています。その時期に次の製品を発注できるようになればいいと考えています。最終的にこのプロジェクトの行き着くところとしては、このハンドクリームをつくる事業そのものを会社として独立させ、日本の企業とブルキナファソの人たちをつなぐことができたらいいなと考えていたりします。ハンドクリームの生産も原材料の購入も継続し、製品も使ってもらえるからです。ただ、それが実現するのは10年もっと先かもしれません。

 

<全員でのワークショップへ>

学生部BYCSが直面している売上の伸び悩みをうけて、販路拡大のアイデア出しをセミナー参加者とメンバーが一緒になって検討する、プロボノ活動を行うことになった。その結果2つにわかれたグループから下記のような発表があった。

発表Aグループ
売り方の悩み、伸び悩みについて相談させてもらったところ、売ることばかり考えているけど、売れない理由について考えてみたらどうかと提案された。学生だからできないことも多いけど、逆にまだ経験の少ない「学生だから」を魅力にしてみるのも方法と聞いた。これは新しい気づきだった。

 

発表Bグループ
何を武器に売っていくかについて話し合った。
自分たちが何を背景に、どんな思いで何のためにつくっているかを知ってもらう事が必要で、そのためにはサイトのなかに自分たちのストーリーがいるのではないか。それを掲載することで新しく買ってもらう人とのつながりができる。買ってくれたひとが周りの人にその良さを伝えてくれる際にもストーリーがあれば伝えやすい。その先の販売促進につながるのではないか。

若さを武器にすること。小売店鋪にhadanisheaを紹介するときも、自分たちのことばかり話すのではなくて、相手のお店がどんな商品をおいていて、どんな商売をしようとしているかを教えてもらい勉強させてもらう。そこから話をはじめ、最終的に自分たちの商品をどう売っていけばいいかのヒントをもらうようにしたらいいのではないか。それも一つの方法だとなった。

 

セミナーに参加したブルキナファソからの留学生からはこんなメッセージがあった。

「興味がありセミナーにきた。悩みに対して考えたのはストーリー、バックグラウンドを伝えること。そしてお客様だけでなくステークホルダー全体のことを考えていかないといけないと思った。」

代表の登里さんは、集まったすべての意見を持ち帰ってこれからの活動に生かしていきたい。そう締めくくった。(登里さんのセミナーここまで)

 

<ネーミングライターは何を感じたか>
前回12月にWHOの茅野さんのセミナーがありました。ある種の予言だったかのようにいま新型コロナウイルスが世界の喫緊課題となっています。ウイルスの封じ込めが非常に難しい時代に、世界中の国が連携することで善処していってもらいたいと切に願います。さてSDGsを担う若い世代が担当する今回のセミナーです。ソーシャルビジネスに代々取り組んでいる学生たちのまっすぐな姿勢に圧倒されました。人前で悩みを正直に打ち明けることの難しさ、その勇気は必ず解決の方向に導いてくれることでしょう。

BYCSとは、Bridge Youth Challenge Smileの頭文字から。若者らしく、がむしゃらに挑戦しつづけて、笑顔を届けようという意味が込められているとのことです。ワークショップで2つに分かれたグループから図らずも同じ意見が出ていました。それは若さを武器に「できないこと」を逆手に、チャレンジすること。

活動を持続可能にしていくためには、できないことから目をそらさずにいること。その勇気をもつこと。学生たちからそう教えられた気がしました。BYCSの活動がブルキナファソとのグローバル・パートナーシップをより強くしてくれる一助になることを願っています。

【一部開催延期】広報セミナーにいくら行っても作れなきゃ意味がない!(神戸ソーシャルセミナー特別編)

何度も広報セミナーに参加して、自分たちでつくろうと頑張ったけどいいのができない。作ってみたけど、反応がない・・・
そんな広報・コミュニケーションにお悩みの皆さんにマジで役立つ候補体験セミナーです。

※本企画は社会貢献情報紙「ユナイテッド・トゥモロー」と協働と参画のプラットホーム、神戸ソーシャルブリッジのスペシャルコラボ企画です。

第1回 2020年1月26日(日) 17:00~20:00【募集終了】
「いい活動やってます!」じゃ伝わらない。
(講義+伝えたい相手への取材体験)

第2回 2020年2月29日(土) 14:00~17:00【開催延期】
「皆に伝えたい!」は、だれにも伝わらない。
(講義+キャッチコピー制作体験)

第3回 2020年3月29日(日)14:00~17:00【開催延期】
「カッコイイ!カワイイ!」なんて、どうだっていい。
(講義+ビジュアル企画体験)

※参加者の作品でUT(社会貢献情報紙)特別号を発行予定

各回参加費無料
会場 協働と参画のプラットホーム(神戸市中央区雲井通5-3-1 サンパル2階)
ゲスト 尾関栄二さん
社会貢献情報紙UT ユナイテッド・トゥモロー 編集長)
http://united-tomorrow.com/

尾関栄二さん略歴
2010年、NPOなどの社会貢献活動を紹介するフリーペーパーUTを発行。NPOや公益財団などのチラシ・ポスター・事業報告書・広報誌・動画・SNS・クラウドファンディングなど広報全般をサポート。企業や行政、他のNPOとの協働・連携を推進。
■略歴:広告制作会社コピーライター、外資系広告代理店賞『少林サッカー』/第10回大阪商工信金社会貢献賞受賞クリエイティブディレクター、放送芸術学院特別講師、映画会社ギャガ東京本社マネージャーを経て、
2010年、NPOのための広告会社ユナイテッド・トゥモローを設立。
認定NPO法人国際ビフレンダーズ広報顧問/NPOゲートキーパー支援センター協働アドバイザー/
NPOのための広報セミナーや講演実績多数
■受賞歴:日本経済新聞広告賞特別賞『グリーンマイル』/神戸新聞広告

お申し込みの方は
件名に「UTセミナー参加」
・参加者名
・ご所属
・当日連絡先(電話番号)
・参加可能な日程
を記載の上

plat@123kobe.com

までご連絡ください

お問い合わせ・お申し込み先・アクセス
神戸市協働と参画のプラットホーム
〒651-0096 神戸市中央区雲井通5丁目3-1サンパル2階
電 話 078-241-9797(※神戸ソーシャルキャンパスにつながります。)
メール plat@123kobe.com
開館日 火曜日~日曜日 14時~20時30分 (月、祝日、年末年始は閉館)

「神戸市協働と参画のプラットホームとは」
行政・NPO・地域団体・企業・学生などが集い、 協働を通じて、新たな価値を創造する場で、神戸市や所管し、NPO法人しゃらくが運営する施設です。

【開催延期】3月のイベントは、「アート」/「月一情報交換交流・相談会」

【開催延期】【3月11日(水曜)】社会を見つめなおす新たな切り口 ~アートディレクターから知る「アート視点」~

【アート×地域活性×課題解決!?】
複雑に絡み合う課題や街の様相。
アーティストやデザインにかかわる人たちはどのように見出し、とらえ、それを様々な形で表現しているのでしょうか。
アートの視点やスキルを社会貢献活動をしている団体支援に活かすことで、より多くの方がつながり、社会課題解決や地域の関係性の良好化につながるのではと考えての本企画。
今回は、神戸・長田で開催されているビエンナーレ「下町芸術祭」などに取り組まれている小國さんに芸術祭の取り組みやアート、アーティストの地域へのかかわり方のご経験や事例をお話しいただきます。
※アート、デザイン、まちづくり、NPOの発信などが気になる方にもおすすめです!

<開催概要>
・2019年3月11日(水)【申し込み受付ておりません】
・開場 18:15
・開会 18:30
・終了予定 20:30
・ゲスト:NPO法人芸法 小國陽佑さん
https://www.facebook.com/geiho2008/
https://www.shinnagata-artcommons.com/2017

・定員:25名

<申込方法>
【Facebookの参加予定では申込完了とはなりません】
件名に「3/11 アートセミナー申込」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「ご所属」
「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、
「plat@123kobe.com」までメールしてください。

主催:神戸ソーシャルブリッジ
https://socialbridge.city.kobe.lg.jp/

NPO法人芸法
若手芸術作家及び志望者に対して,自立と社会参加促進に関する事業を行い,芸術作家の技術向上と社会的地位確立,ならびにそれらを通じた地域振興及び芸術文化の発展に寄与することを目的とされています。

【開催延期】【3月29日(日曜)月一情報交換交流・相談会

プラットホームを利用されている団体さんの中には「自分たちがかかわる社会課題についてもっと知ってほしい」「かかわるメンバーを増やしたい」「ほかの団体さんの活動を知りたい」など様々な声をくださっています。

そこで、実験的に月一回「利用団体情報交換会」を開催しています。
プラットホームに登録されている団体さん(当日の登録もOK☆)同士の情報交換や情報発信の場として、チラシ持ち込み・飲食もOKでざっくばらんに交流してください☆
また、当日はコーディネーターも常駐しますので、個別相談もOK。
ぜひ団体の広報チラシなどがあれば、お持ちください!(配架も可能です)
※登録していない団体さんも、これを機にお越しいただければ幸いです。

第10回「PF団体交流・相談会」は
3月29日(日) 17:00~18:00【参加できません】
(途中参加・退出OK)
参加費 無料

ご参加ご希望の方は
「3/29 PF交流会参加」
参加者名
参加人数
所属
団体概要
個別相談ご希望の場合は、相談内容
をご記入の上、
「plat@123kobe.com」
にメールをしてください。(当日飛込参加でも大丈夫ですが、人数把握のため)

それぞれの企画についてのお問い合わせ・お申し込み先・アクセス
神戸市協働と参画のプラットホーム
〒651-0096 神戸市中央区雲井通5丁目3-1サンパル2階
電 話 078-241-9797(※神戸ソーシャルキャンパスにつながります。)
メール plat@123kobe.com
開館日 火曜日~日曜日 14時~20時30分 (月、祝日、年末年始は閉館)

「神戸市協働と参画のプラットホームとは」
行政・NPO・地域団体・企業・学生などが集い、 協働を通じて、新たな価値を創造する場で、神戸市や所管し、NPO法人しゃらくが運営する施設です。

【1月11日更新】神戸ソーシャルセミナー今後の予定!!

神戸市協働と参画のプラットホームが企画・実施する、神戸ソーシャルセミナーと、神戸ソーシャルセッション月一情報交換交流会について、本日時点での予定をおしらせします。(一部のイベントについては、いつもと開催日時が異なっております!!)


▲今後の実施予定(画像のクリックでPDFが開きます)

上記PDFファイルを随時更新してまいりますので、早く情報を知りたい!という方は、このページをブックマークしていただければ幸いです。なお、誠に恐縮ですが、PDFに予定の登壇者さま、日時は予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。


▲これまでの実績(画像のクリックでPDFが開きます)

確定したセミナーにつきましては、これまで通り、公式Facebookページにて、イベントページを立ち上げ、公開・参加募集を行ってまいりますので、本ページと合わせて、ブックマークなどをして最新の情報をご確認いただければ幸いです。

神戸市協働と参画のプラットホーム
住 所 神戸市中央区雲井通5-3-1サンパル2階
電 話  078-241-9797(神戸ソーシャルキャンパスにつながります)
メール plat@123kobe.com
サイト https://platform.city.kobe.lg.jp
Facebook https://www.facebook.com/kobeplatform/
Instagram https://www.instagram.com/kobe_plat/

開館時間‣14:00~20:30
定休日‣月曜・祝日・年末年始
私たちは、多様な主体が連携・交流できる場を開設しています!
担当/坪田・矢野

(神戸ソーシャルセミナー)2月のテーマはSDG7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」&SDGs de地方創生カードゲーム体験会!

【2月8日(土曜)】カードゲームで体験!SDGs入門vol.3


第3回 カードゲームで体験!SDGs ~自分の暮らす地域から出来ること編~

「2030年」持続可能な開発目標(SDGs)をどう達成するか、いかに「自分の暮らす地域」から達成を目指すのか。
カードゲーム「SDGs de 地方創生(※)」で体験します!
日本国内でも、少子高齢化、東京一極集中是正、持続可能な街づくりなどを目指した「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の中で、新しい時代の潮流として、「SDGs地方創生」が明記されています。
将来、特にこれからの10年を見据えた時代の流れがわかるかも!?

※「SDGs de 地方創生」カードゲームとは
SDGsの考え方を地域の活性化に活かし、地方創生を実現する方法について参加者全員で対話し、考えるためのゲームです。(公式サイトより)
https://sdgslocal.jp/

【参加費 無料】
☆学生歓迎!社会人、行政関係、教育関係の皆さんも是非!

【定員20名】
☆「Facebookの参加予定」だけでは申込完了となりません。
☆下記にメールをお願いいたします。(前回、前々回満席でしたのでご協力お願いいたします。)

申込:
件名に「2/8 SDGsカードゲーム 参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

 

【2月26日(水曜)】クリーンエネルギー

2月のゲストは、次世代太陽電池などの研究をされている神戸大学工学部の喜多先生にお話しいただきます。最先端の技術だけでなく、エネルギー政策や循環型経済構築のための課題や展望などについてもお話しいただきます!
※※2019年6月実施予定だったセミナーのリスケージュール版となります

・開催日時:2020年2月26日(水)19時~20時30分
・ゲスト:神戸大学大学院工学研究科
電気電子工学専攻フォトニック材料学研究室
喜多 隆 教授
http://www.research.kobe-u.ac.jp/eng-photonics/

・参加費:無料
・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

※神戸ソーシャルセミナーとは
月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、毎週水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。
また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!
※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーにご参加ください。

2月のテーマはSDG7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」

申込:
件名に「2/26 クリーンエネルギーセミナー参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

【2月29日(土曜)月一情報交換交流・相談会

プラットホームを利用されている団体さんの中には「自分たちがかかわる社会課題についてもっと知ってほしい」「かかわるメンバーを増やしたい」「ほかの団体さんの活動を知りたい」など様々な声をくださっています。

そこで、実験的に月一回「利用団体情報交換会」を開催しています。
プラットホームに登録されている団体さん(当日の登録もOK☆)同士の情報交換や情報発信の場として、チラシ持ち込み・飲食もOKでざっくばらんに交流してください☆
また、当日はコーディネーターも常駐しますので、個別相談もOK。
ぜひ団体の広報チラシなどがあれば、お持ちください!(配架も可能です)
※登録していない団体さんも、これを機にお越しいただければ幸いです。

第9回「PF団体交流・相談会」は
2月29日(土) 17:00~18:00
(途中参加・退出OK)
参加費 無料

ご参加ご希望の方は
「2/29 PF交流会参加」
参加者名
参加人数
所属
団体概要
個別相談ご希望の場合は、相談内容
をご記入の上、
「plat@123kobe.com」
にメールをしてください。(当日飛込参加でも大丈夫ですが、人数把握のため)

それぞれの企画についてのお問い合わせ・お申し込み先・アクセス
神戸市協働と参画のプラットホーム
〒651-0096 神戸市中央区雲井通5丁目3-1サンパル2階
電 話 078-241-9797(※神戸ソーシャルキャンパスにつながります。)
メール plat@123kobe.com
開館日 火曜日~日曜日 14時~20時30分 (月、祝日、年末年始は閉館)

「神戸市協働と参画のプラットホームとは」
行政・NPO・地域団体・企業・学生などが集い、 協働を通じて、新たな価値を創造する場で、神戸市や所管し、NPO法人しゃらくが運営する施設です。

(神戸ソーシャルセミナー)1月のテーマはSDG17「パートナーシップ」&SDG6 「水と衛生」

【1月22日(水曜)】BYCS


学生団体が挑戦するソーシャルビジネスとは?
「ブルキナファソ」
西アフリカにある世界最貧国の一つであるこの国の名前を聞いたことありますでしょうか?
この国の主な産品シアの実。これはハンドクリーム等の保湿成分として有名なシアバターの原材料となります。

このシアバターを使用したハンドクリームを現地で生産し、女性の雇用・収入向上や医療・公衆衛生の支援を持続可能なサイクルでおこなっていくことに挑戦するのは、神戸市外国語大学の学生が中心となって活動する「認定NPO法人FutureCode学生部BYCS(バイクス)」。
クラウドファンディングの成功もあって、始まったこのシアバターハンドクリーム「hadanishea(ハダニシア)」はなんと「神戸セレクション2020」にも選ばれました!

今回は、学生部の皆さんに、その活動や思いをお話しいただきます!
なお、セミナー後半にはこの活動や商品をもっと広めるアイデア出しワークショップも行う予定です。

<開催概要>
・2020年1月22日(水)
・開場 18:15
・開会 18:30
・終了予定 20:30
・ゲスト:認定NPO法人FutureCode学生部BYCS
https://www.facebook.com/fcbycs/

・会場:神戸市協働と参画のプラットホーム
(神戸市中央区雲井通5丁目3-1 サンパル2階)
・定員:20名

<申込方法>
【Facebookの参加予定では申込完了とはなりません】
件名に「1/22 BYCSセミナー申込」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「ご所属」
「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、
「plat@123kobe.com」までメールしてください。

主催:神戸ソーシャルブリッジ
https://socialbridge.city.kobe.lg.jp/

認定NPO法人FutureCode
https://www.future-code.org/

学生部BYCS
http://all-about-africa.com/futurecodebycs-1/
http://all-about-africa.com/syogo-nobori-ni/

クラウドファンディングにて目標達成!
https://readyfor.jp/projects/shea-butter-social-good

hadanishea(ハダニシア):シアバターハンドクリーム
http://www.hadanishea.com/html/company.html

神戸セレクション2020にも選ばれました!
http://ks.diserver.net/vote_result.html

 

【1月25日(土曜)月一情報交換交流・相談会

プラットホームを利用されている団体さんの中には「自分たちがかかわる社会課題についてもっと知ってほしい」「かかわるメンバーを増やしたい」「ほかの団体さんの活動を知りたい」など様々な声をくださっています。

そこで、実験的に月一回「利用団体情報交換会」を開催しています。
プラットホームに登録されている団体さん(当日の登録もOK☆)同士の情報交換や情報発信の場として、チラシ持ち込み・飲食もOKでざっくばらんに交流してください☆
また、当日はコーディネーターも常駐しますので、個別相談もOK。
ぜひ団体の広報チラシなどがあれば、お持ちください!(配架も可能です)
※登録していない団体さんも、これを機にお越しいただければ幸いです。

第8回「PF団体交流・相談会」は
1月25日(土) 19:00~20:00
(途中参加・退出OK)
参加費 無料

ご参加ご希望の方は
「1/25 PF交流会参加」
参加者名
参加人数
所属
団体概要
個別相談ご希望の場合は、相談内容
をご記入の上、
「plat@123kobe.com」
にメールをしてください。(当日飛込参加でも大丈夫ですが、人数把握のため)

【1月26日(水曜)】神戸市水道局


1月二人目のゲストは、神戸市水道局!
身近な上水道を管轄する神戸市水道局は、ただいま様々なキャンペーンや国内自治体初の地域課題解決解決プロジェクト「アーバン・イノベーション」など新たな取り組みにチャレンジ中なのです!

・開催日時:2019年1月26日(水)19時~20時30分
・ゲスト:神戸市水道局 児玉 成二 副局長
https://www.city.kobe.lg.jp/z/suidokyoku/index.html
https://love-and-water.jp/
https://urban-innovation-japan.com/project/2019-2nd-kobe/drinking-tap-water/

・参加費:無料
・会場:協働と参画のプラットホーム(サンパル2階)

※神戸ソーシャルセミナーとは
月に1つテーマを定め、NPOや企業等のゲストとセミナー参加者が、毎週水曜日に様々な地域社会の課題解決について考えます。
また、月末土曜日には、月のテーマを軸に、地域課題の解決策を具体的に考えるSDGsワークショップ、フューチャーセッションなどを実施します!
※連続講座ではありません。興味のある日程のセミナーにご参加ください。

1月のテーマはSDG17「パートナーシップ」&SDG6 「水と衛生」
申込:
件名に「1/29 水道局セミナー参加」
本文に「参加者名(複数名で参加の方は、各参加者名)」「所属」「当日連絡先(電話番号)」を記入の上、「plat@123kobe.com」までメールしてください。

それぞれの企画についてのお問い合わせ・お申し込み先・アクセス
神戸市協働と参画のプラットホーム
〒651-0096 神戸市中央区雲井通5丁目3-1サンパル2階
電 話 078-241-9797(※神戸ソーシャルキャンパスにつながります。)
メール plat@123kobe.com
開館日 火曜日~日曜日 14時~20時30分 (月、祝日、年末年始は閉館)

「神戸市協働と参画のプラットホームとは」
行政・NPO・地域団体・企業・学生などが集い、 協働を通じて、新たな価値を創造する場で、神戸市や所管し、NPO法人しゃらくが運営する施設です。

【神戸ソーシャルセミナーwith WHO神戸センター 茅野龍馬氏(2019.12.11)】

12月二人目のスピーカーとしてお迎えしたのは、WHO神戸センターで健康危機管理担当医官として働く茅野龍馬さんです。SDG3「すべての人に健康と福祉を」をテーマに、参加者との間でWHOの仕事とSDGsについてインターアクティブに話し合う場となりました。

茅野さんは、国際保健という観点から「なんでSDGsが生まれたのか」「その前にあったMDGsから世界がどう変わって、今我々はSDGsをどうして目指しているのか」についてわかりやすい言葉で解説を始めていきます。

 

*世界保健デー(WHOの設立日である4月7日にグローバルヘルスの重要課題を取り上げる)の2018,2019年のテーマはUHC(ユニバーサルヘルスカバレッジ)

これはすべての人に適切な質の医療を適切な価格で届ける、という概念です。

これを世界中の全ての国の全ての人に届けることがSDGsのキモになると我々は考えています。

 

*WHOが掲げている3つの目標。

1)10億人のUHC 、2)健康危機から守る(感染症のアウトブレイク、災害などから人々を守る)、3)健康増進(高齢者、障害者など)

 

*WHOの組織について

各国に保健省を支援する形で存在している組織が世界中で150箇所くらい。ただ、日本やアメリカ、西ヨーロッパ諸国等にはその組織はありません。なぜかというとそれらの国はWHOの助けが途上国ほど必要ではないからです。それらの組織を6つの地域に分けて束ねて、全体を統括しているのがスイス・ジュネーブにあるヘッドクォーター(本部)です。

ではここ神戸センターはどんな役割をするかと言えばちょっと特殊な組織でして、世界で唯一のWHO本部直轄の政策研究をするセンターです。UHC/高齢化/健康危機管理についての政策を作っていくための研究をするところになります。

 

*SDGsを考える上でのキーワード「グローバルとインターナショナルの違い」

グローバルとはglobe、地球のこと、そこに国境は関係ありません。インターナショナルというのは国 (nation)と国 (nation)との間柄(inter)を考える。国際はいい翻訳ですね。国があって国境があってそれぞれの利害関係を調整しながらその「際(きわ)」を考える。このグローバルという言葉の意味を考える必要があります。

 

*グローバル化している「経済」、していない「保健」

経済は今ほぼ世界中で繋がっていると言えます。どの国にいっても経済活動をある程度同じルールでできるようになっていて、日本人が外国で会社を作ることもできる。その意味で経済はグローバル化しています。でも保健領域は比較的グローバル化していません。国どうしの間に貧富の差があり、貧しい国に対して富んでいる国が保健の問題で補填する仕組みはまだまだ整備ができていません。

 

2000年はMDGs が生まれた、大きな意味を持つ年です。経済成長で国家間に大きな格差が生まれた中で、先進国を中心とした世界のリーダーが、世界の問題は自分たちの問題として考えて底上げしていこうとサミットで話し合いました。その結果、開発分野における国際社会共通の目標(ミレニアム開発目標)ができたのです。

そうして掲げられたMDGs目標8つのうち、3つが保健領域です。「幼児死亡率の削減」「妊産婦の健康改善」「HIVマラリア結核などの蔓延防止」

 

国際社会はこの取り組みの中で、GAVI(ワクチンと予防接種のための世界同盟)を作りました。ワクチンが高くて買えずにそのせいで死んでいく子どもたちがたくさんいることから考えられたシステムです。お金を持っている国や人からたくさんお金を集めてワクチンを買って、配る。シンプルな仕組みですが、その効果は極めて大きく、GAVIは21世紀の大きな進歩のひとつです。

 

また世界エイズ・ 結核・ マラリア対策基金(グローバルファンド)もこの時創出されました。

これらの取り組みの結果として2002年に30万人ほどしか行き渡らなかったエイズの薬は、たった6年で400万人に届くようになりました。これが公衆衛生の力です。政策を変えることによって社会を変えることができるのです。それは、エイズ・結核・マラリアという3大感染症から2000万人の人を救ってきたのです。

 

格差があっても、そこに富を再分配する仕組みがあれば、食べ物や水や薬がなくたくさんの人が死んでいた状況を変えることができる。それがこれらの領域で可能になったのが、MDGsの生まれた21世紀初めのこと。MDGsは結構がんばって達成してきたのだと思います。

 

 

*MDGsからSDGsへ

今はどうでしょう。保健の問題が全部解決したのかというとそうではありません。新たな問題が出てきました。「グローバル化と高齢化」です。ここで世界がグローバル化している、という問題と関係してくるのです。

 

*感染症という脅威

2016年にはMERSという病気が流行りました。もともとサウジアラビアにあったラクダの病気です。ラクダとその側にいる人しか伝染らない病気だったのですが、観光客が訪れラクダに乗ったり肉を食べたりして感染するようになりました。そして一人の韓国人がサウジアラビアで感染しました。彼が自国に戻ったあと発症したことで韓国内で100人以上の人が伝染して、30人以上が死亡したということがあったのです。ショッキングな出来事でした。

 

*世界中の空を飛ぶ無数の飛行機のLIVE映像

この動画何を意味しているかわかりますか?

この小さな黄色く移動する点は飛行機です。24時間365日こうして人や物があらゆる移動を繰り返しているという動画です。

https://ja.flightaware.com/live/

 

これがグローバル化した社会です。感染症を考えるときに潜伏期間ということがあります。大体2日間から1週間ぐらい。昔船とか陸路でしか人が移動できなかった頃は、港や国境で危ない病気を防ぐことができたのですが、今飛行機に乗れば菌を保有したままわずか2日間ぐらいで国境を簡単に超えてしまうのです。そして国境を突破してから発症してしまう。これに関してどう対処できるか?これが難しいのです。皆さんいいアイデアないですか?

 

*IHR国際保健規則

国境を超えて入ってきてしまうのは仕方ない。そこで病気が見つかったらみんな同じルールで対策を立てようという規則です。危ない病気がコントロール効かないくらいに流行りそうな時は、緊急事態宣言を出して、すべての国が同じようにルールに従って行動する。ちゃんとWHOに報告して情報共有し、それに従っていろんな対策を講じていこうとするものです。

 

たとえばエボラ出血熱。非常に危ない病気です。ギニア、シエラレオネなどで発生しました。でも封じ込められずに国中に広がった。非常事態を宣言したけどすぐには事態が収拾しなかった。なぜか?規則を実践するキャパシティが不足していたことが大きな要因と考えられています。ルールがあってもそれを実践する国や組織がないと意味をなさない、それが今のもう一つの課題です。

 

*都市化と健康格差という問題。

今世界の多数派は都市部に住んでいます。1960年ごろは若者は都市部に出るけれど人口の70%ぐらいが田舎に住んでいました。それが2010年に逆転しました。多くの人が都市部に住み、密集して暮らしているのです。

*どれくらい世界は高齢化しているか

2015年の時点で人口の30%が60歳以上という国は世界で一つだけ。日本です。それが2020年になると、ドイツとイタリアが追いつき、2025年フィンランド、スペイン、ポルトガルもそうなると言われています。昔は高齢化になるのは長生きできる国=お金持ちの国だけと思われてきたが今は違います。すべての国で高齢化は起こっています。

結果として平均寿命は全ての国で右肩上がりに伸びています。バングラデシュの平均寿命は30年前はまだ50代でした。それが今はもう70歳超えています。世界全体の平均年齢も70歳を超えています。

 

*世界の人が長生きできるようになるとどうなるか

不健康な食生活で生まれる生活習慣病。これが今世界中で起きているのです。今世界の主要な死因はガン、脳卒中、心臓病です。

 

2015年WHOはこれが世界の課題だと言って、高齢化と世界の健康についてのワールドレポートを出しました。WHOはこのレポートの中で非常に大事なことを言っています。それは何かというと、「高齢化に対してどう向き合うか」ということです。

 

歳をとると病気になってお金がかかる、そんなことを耳にしたことがありませんか?高齢化のせいで医療費がかさみ経済が破綻する。だから高齢者や認知症患者はお荷物だという言い分です。でもWHOはそれは大きな間違いだと言っています。

 

加齢に対する意識を変革しましょう。「高齢者に対する出資は投資であってコストではない。」これは非常に強いメッセージです。

2011年英国の研究で、高齢者にかかる年金、福利、医療費などのコストを算出し、そこに高齢者がどれくらい個人消費し、税金を納めているのかを比べてみると、6兆円プラスであることがわかった。これが2030年には12兆円になることが予想されました。高齢化対策には確かにお金がかかる。でもそれによってもっと大きな富を生み出しているのだということです。

 

*「全ての人に健康と福祉を」

全ての年齢の人に優しい社会を作っていきましょうというのがWHOのメッセージです。MDGsの時は世界は今よりシンプルでした。貧乏とお金持ちの格差がありその間をつなぐものが足りなかった。そのリソースをどうやって動かすかが大きなテーマでした。たくさんの努力の結果、世界は大きく進歩し、そして複雑になりました。みんながある程度長生きするようになりましたが、環境汚染も高齢化も進みました。対策も色々難しくなりました。グローバル化は進みます。その複雑な社会を複雑に解決しましょうというのがSDGsなのです。17個もテーマがあります。それは大変です。

 

そうした中でWHOは「健康な生活を保障し、全ての年齢層の全ての人々の良い暮らしを推進していく」ということを目指しています。私の話が皆さんにとって何かしら参考になればと思います。ありがとうございました。(茅野さんのセミナーここまで)

<ネーミングライターは何を感じたか>

今回のレポートも担当しています。SDGsの前身MDGsが生まれたのが2000年、わずか20年前の状況が、今と比べると単純だったとはかなり驚きました。複雑化する時代の複雑な課題を他人事にせずに受け止めること。それは国連でありWHOの仕事だとして、私たちが考えることを止めてしまうわけにはいかない。伝染病が蔓延してしまうのは困るけど、心身ともに健康であるために世界中が迅速に支え合う社会に変革することは歓迎したいと思った。医師でもある茅野さんは、いわば地球の健康を守るための医療を施している人なのだ。セミナー後参加者からは様々な意見が寄せられた。茅野さんは一人一人の言葉に耳を傾け「その通りです」と受け止めている。それは白衣姿で患者にまっすぐ向き合い、問診しながら治療法を考えている医師のようであり、その言葉と姿がとても印象に残っている。(洛林舎)